全国で増設が検討されている駅ホームからの転落を防ぐホームドア=東京都渋谷区のJR恵比寿駅で、武市公孝撮影 鉄道駅のホームからの転落事故が多発していることを受けて、事故防止対策について協議してきた国土交通省の検討会は10日、特に事故が多い1日当たりの利用者が10万人以上の駅で、ホームドアの整備などによる転落防止策を優先して実施する--との整備促進の目安を示した中間とりまとめを公表した。 国交省によると、ホームからの転落や列車との接触による人身事故は02~09年に全国で1253件発生。このうち約8割は利用者1万人以上の駅(09年度末現在で全国2057駅)で発生。このうち特に利用者10万人以上の駅(同239駅)で発生率の高さ(1駅当たり1.82件)が目立つという。 このため検討会では、転落・接触事故防止で高い効果が期待できるホームドアや可動式のホーム柵の整備、また視覚障害者がホーム内側を認識しや