去年の暮れ、中国メディアはこぞってひとつのニュースを取り上げた。「P2Pに政府のガサ入れ」――紙媒体、Web媒体問わず、IT系メディアはもちろん、経済誌までが紹介したことは、どれだけそうしたメディアの読者がP2Pに依存しているかがわかるというもの。 中国では大御所のP2Pサイト「BTChina」をはじめ、「人人影視」といったハリウッドなどアメリカのコンテンツに強いP2Pサイトや、「猪猪楽園」などの日本のコンテンツに強いP2Pサイトまで、多くのP2Pサイトが閉鎖されたり、BitTorrentによるダウンロードリンクを消させたり、別のジャンルのサイトにサイトそのものを変更させた。 昔から、中国のネット利用者はP2Pを利用していた。そのためどのパソコンにも当たり前のようにP2Pソフトがインストールされていた。それは海賊版コンテンツやソフトのダウンロードが主たる目的としてあるだろうが、それだけでは
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