熊本県山鹿市の副市長らに大量の電子メールを送りつけたなどとして、県警山鹿署は19日、山鹿市石、無職、豊嶋武久(60)と、弟の横浜市保土ケ谷区和田、会社員、豊嶋武二(58)の両容疑者を県迷惑行為等防止条例違反容疑で逮捕した。07年ごろから計約20万5000件のメールを市に送り、メールサーバーが不具合を起こしたこともあったという。 2人の容疑は、昨年8月中旬~10月中旬の間、送信を拒否しているのに山鹿市の池田永実副市長と旧山鹿市の河村修元市長に対し、市役所に数十件のメールを送ったり、自宅に頻繁に電話をかけたりしたとしている。武二容疑者は以前、山鹿市に住んでいた。2人とも容疑を認めているという。 山鹿署や市によると、両容疑者は県道や市道の用地買収に絡み、所有権移転登記などで市に不正があったと訴え、07年9月ごろから大量のメールを市の担当課などに送りつけ「バカたれ、泥棒、詐欺師」などと中傷していた