東海道新幹線は1日、開業50周年を迎えた。JR東海は区間内の4駅で記念の出発式を開催。東京駅では柘植康英(つげこうえい)社長ら約500人が、始発列車を見送った。 50年前に一番列車が発車したのと同じ東京駅19番線のホームには、式の模様を撮影しようと多くの鉄道ファンが。この日に合わせて休暇を取ったという東京都国分寺市の会社員入江貴之さん(32)は「仕事でよく利用するが、今日は旅行。50周年の記念ランを楽しみたい」と話した。 駅員が渡辺裕和運転士らに花束を渡し、テープカットと同時にくす玉が割られると、のぞみ1号は午前6時、警笛を鳴らして定刻通り博多へ。柘植社長は「(乗客)56億人にご愛顧いただき、無事50周年を迎えた。13年後にできるリニア中央新幹線と役割を分担し、大動脈の輸送を担いたい」と話した。(中野寛、工藤隆治) ◇ JR名古屋駅の新幹線ホームでは、午前6時20分の名古屋発東京行きの始発