窪田順生の時事日想 物事には必ずコインのように表と裏がある。それはビジネスも然り。詐欺や裏取引、あるいは法の網を巧妙にかいくぐったグレー商法……。もちろん、それらは断罪されてしかるべきだが、そんな「裏」から若きビジネスパーソンが学ぶことは多い。人々が何を欲し、社会には何が足りないのか。つまり、日本経済の「裏」を知ることができるからだ。 火曜日の時事日想は、テレビ、全国紙、週刊誌といういわゆるニュースの現場を経験してきただけではなく、実話誌などで裏ビジネスなどの取材を続けてきた筆者が、巷にあふれる事象を「裏」から読み解いていく。 ここ数年、テレビや新聞を見ると、やたらと「孤独死」が目につく。 昨日(4月2日)も、埼玉のアパートで死後2年以上経過した白骨化遺体が見つかったと報じられたし、60代の夫婦と30代の息子がミイラ化して見つかるといういたましい事件もあった。 私は、もうかれこれ10年前ほ