しばらく前に録画しておいたDiscoveryチャンネルの「本当にあった奇妙な科学実験史」第4話を見直してみました。1946年に米国Los Alamos国立研究所で起きた臨界事故の再現映像なんですが、あまりにも漫画チックで、かなり脚色してるのではないかと思っていました。 金属プルトニウム球の周囲に、中性子反射材としてベリリウム球殻を2分割したもので囲みます。ベリリウム球殻をぴったり閉じるとわずかに臨界を超えるように設計されているようです。ある程度隙間を空けておけば中性子の一部が逃げ、臨界に至らないというわけです。 しかし、その隙間を制御しているのが、実験を行っている研究者の手になる、ドライバー(再現映像ではバールのようなものでした)1本なのでした。研究者は器用にドライバーを操作し、隙間を狭めていきます。 臨界にどのくらい近づいているかは、核分裂で発生している中性子をすぐ横でカウントして、助手
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