レンタル大手「ツタヤ」が来春から、佐賀県武雄市の市立図書館の運営を任される。ポイントカードを図書館カードとして導入、年中無休で夜遅くまで開館といった、時代に即した使いやすさを売りにする。一方、日本図書館協会は先月末、利用者の貸し出し履歴が図書館業務以外に使われる可能性を指摘し、批判の声をあげた。 設立11年の武雄市図書館が来年4月、大きく変わる。休館日がなくなり、開館時間は現在の夜6時までから夜9時までに延長。館内には休憩ができるカフェがつくられ、雑誌や文具の買い物も楽しめる。 同図書館の利用者数は年間約25万5千人。近年、微減傾向のため、休館日を減らすなど対策をとったが、仕事帰りの会社員や若者らの利用が少なかった。そこで武雄市は5月、「ツタヤ」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に管理を委託する計画を発表。議会の同意が得られれば、今年秋から改修工事を始める予定だ。 武雄