年金問題に端を発して,社会保障番号の導入についてのニュースが新聞やテレビを賑わせている。住基ネットで使われている11ケタの住民票コードを転用する案も出ているようだ。だが,2002年~2003年ごろの住基ネット一次稼働・二次稼働の時ほど,市民からの反対意見は聞こえてこないように思える。 「ITpro電子行政」では今年春,大阪高裁による住基ネット違憲判決を受け入れた大阪府箕面市について,藤沢純一市長のインタビューや,同市の検討委員による“選択制”提言についての速報ニュースを掲載したが,「思ったほどの反響は呼ばなかった」というのが正直な実感だ。「住基ネット/国民総背番号」問題全般について,世の中の関心が薄れているのかもしれない。 だとしても,いざ社会保障番号が導入されるとなれば,住基ネット導入前後のような混乱がまた起こらないとも限らない。実際,住基ネットの場合,いくつかの地方自治体の首長が反対の
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