不良が心を入れ替えて頑張る姿を称揚するのはいかがなものか、はじめから真面目にやっている人間の方がずっと偉い、という話は、最初の頃は「確かにもっとも」と思ったものだけれど、もういい加減聞き飽きて「ぐだぐだいつまでもうるせえよ」というか「そんなに褒めて欲しかったのか、可哀想に」という感想しか出てこなくなった。 もちろん、「最初から真面目にやるのが一番」と信じて実践、なおかつ不良の更生称揚についても「それはそれで立派」と言えるデカイ方たちも沢山いらして、この人たちには素直に頭が下がる。 しかし「更生を持ち上げるとは笑止千万」とかわざわざ発言してしまう人は、もうその時点でそこにリビドーが備給されている訳で、「なんであいつばっかり! ボクのことももっと褒めてよ!」というのが透けて見えてしまう。褒めて欲しいなら褒めて欲しいと言えばいいし、注目されたくて馬鹿が川に飛び込むのは自然の摂理だ。飛び込まないで