「本屋」の次にAmazon参入の犠牲者となる業界、その筆頭候補は「薬局」です。薬局業界をとりまく現状やこれから待ち受ける試練について、業界人の筆者が解説します。 苦境におかれる「薬局業界」だが…真の試練はこれから調剤報酬改定による調剤報酬点数の低下や、新型コロナウイルスの影響による患者の受診控えなどにより薬局業界は苦しい状況におかれています。そして、将来処方せん枚数が頭打ちになると業界はさらに追い込まれていくはずです。 このような状況のなかで、薬局は新たな問題にも直面しています。それは海の向こうからやってくるAmazonです。 Amazon台頭の初の犠牲者となった「本屋」Amazonの最大の武器は利便性です。インターネット上で必要な商品を探して注文すると多くの場合翌日や翌々日には自宅まで届くという仕組みは、私たちの生活のなかに入り込んでいます。そしてAmazonはその圧倒的な利便性を武器に