北海道・函館地区で2008年4月に本格稼働した道南地域医療連携ネットワーク「MedIka」が、地域医療連携を推進しようとする各地の医療関係者や自治体から注目されている。補助金を得て地域医療連携ネットワーク構築に取り組んだが途中で頓挫するケースが多い中で、MedIkaがゆっくりではあるが着実に実績を上げつつあることが、注目される背景にある。同ネットワーク構想を打ち出し、その中核病院である市立函館病院と高橋病院、プラットフォーム開発にかかわった地場のSE企業であるSECを取材し、MedIka誕生の背景と現状をリポートする。 推進のきっかけがつかめなかった地域医療連携 「当院は、急性期から回復リハビリ期、慢性期患者まで、すべてを診ていかざるを得ない、いわゆる『たこつぼ病院』と化していました。患者さんも完治するまでの入院を希望し、医師たちには『後方病院さえ確保されていれば、もう少し急性期医療に集中
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