パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で、イスラエルの境界を警備するイスラエル軍兵士に投石するパレスチナ人の少年(2013年3月1日撮影)。(c)AFP/ABBAS MOMANI 【3月7日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)はこのほど、イスラエル軍の勾留制度の下で身柄を拘禁されているパレスチナ人の未成年が「広範囲にわたる計画的で制度化された」虐待を受けていると強く非難する報告書を発表した。 「イスラエル軍拘禁施設における子供たち」と題された22ページに及ぶ報告書の中でユニセフは、子供が軍事裁判で裁かれることが制度化されている国は世界でイスラエルだけだと批判。「残虐、非人間的、卑劣な扱いや懲罰」が行われていることを示す証拠を挙げ、38項目の改善を要求している。 ユニセフによるとイスラエル軍は、過去10年間に12~17歳のパレスチナ人の未成年者7000人を逮捕、尋問
【4月4日 AFP】イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で、9歳以上の男女共学を禁止する新法が先月31日から施行された。パレスチナ自治政府の教育担当相が1日の記者会見で明らかにした。新法は2月10日に公布され、すでにパレスチナ評議会(議会)での承認を得ていた。 AFPが確認したところ、新法の第46条には「9歳以上の児童の共学を禁止し、女子校を一層、女性向けの学校にするために尽力する」と明記されている。 ハマスは過去にも、ガザ地区の女子生徒に全身を覆うイスラム教徒の伝統的な衣装やヘッドスカーフを着用するよう命じる法律など、保守的な宗教法を施行しようとしたことがある。(c)AFP
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のヘブロン(Hebron)で、火炎瓶を投げるパレスチナ人のデモ参加者(2013年4月4日撮影)。(c)AFP/MARCO LONGARI 【4月5日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)各地で、イスラエルで服役中だったパレスチナ人受刑者の病死に抗議する人々とイスラエル軍が衝突し、4日までにパレスチナ人の若者2人がイスラエル側の発砲で死亡した。 2002年にエルサレム(Jerusalem)での爆破未遂事件に関与したとして殺人未遂の罪に問われたマイサラ・アブハムディヤ(Maisara Abu Hamdiyeh)受刑者(63)は、終身刑判決をうけ同年から服役していたが2日、咽喉がんのため病院で死亡した。 パレスチナ自治政府は、アブハムディヤ受刑者に対し適切な医療措置を施さなかったとしてイスラエルを非難。同受刑者の死が報じられた2日以降、ヨルダ
パレスチナ自治区ヨルダン西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)で新内閣で初の閣議を行うパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長(右)とラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相(左、2013年6月6日撮影)。(c)AFP/ABBAS MOMANI 【6月24日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は23日、約2週間前に就任したばかりのラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相の辞表を受理した。辞任の理由は、政府内における首相の権限をめぐって議長と対立したためだ。 アッバス氏が権限の問題をめぐり首相職から辞表を提出されたのはこの2か月半で2度目。パレスチナ自治政府は再び不安定化することになる。 今月6日に就任したハムダラ氏は、副首相を2人指名したアッバス議長の決定に反発していた。パレスチ
アラブ系住民が暮らすイスラエルのアブゴッシュ(Abu Ghosh)村の壁に残された落書き。「アラブ人出て行け」(左)と「同化」(右)と書かれている(2013年6月18日撮影)。(c)AFP/AHMAD GHARABLI 【6月26日 AFP】オリーブグリーン色の日産ジューク(Juke)を買うのに必要な金額を何とか工面して、サファ・オスマンさん(27)は2週間前、車を購入したばかりだった。だが朝、目を覚ますと、車は憎悪に満ちた過激派らに破壊されていた。 もう運転することもできず、修理費用を捻出するめども立っていない。「自分だけでは新しいタイヤを買えない」。エルサレム(Jerusalem)郊外にあるアラブ人の村アブゴッシュ(Abu Ghosh)の自宅前で動けなくなった車を見つめながら、オスマンさんは悲しそうに語った。 18日未明、ユダヤ人過激派とみられる集団が、アブゴッシュ村の車28台のタイヤ
イスラエル・テルアビブ(Tel Aviv)にあるファストフード大手マクドナルド(McDonalds)の店舗(2004年1月8日撮影)。(c)AFP 【6月27日 AFP】米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)のイスラエル法人が、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のユダヤ人入植地への出店を拒否したと、メディア各社が26日伝えた。 地元テレビ報道によるとマクドナルド・イスラエルは、ヨルダン川西岸にイスラエルが建設したユダヤ人入植地アリエル(Ariel)に来年オープン予定のショッピングモール内への出店を打診されたが、「イデオロギー上の理由」から断ったという。 マクドナルドの決定を受け、極右政党「ユダヤの家(Jewish Home)」出身のウリ・アリエル(Uri Ariel)住宅相は「(アリエルへの出店を)ボイコットするならば、彼ら(マクドナルド)もボイコットさ
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)で会議に出席したヤセル・アラファト(Yasser Arafat)議長(当時、2004年1月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/ABBAS MOMANI 【8月29日 AFP】2004年にパリ(Paris)近郊の仏軍病院で死去したパレスチナ解放機構(PLO)の故ヤセル・アラファト(Yasser Arafat)議長(当時)は放射性物質のポロニウムで毒殺された可能性があるという申し立てがあったことを受け、フランスの検察当局は殺人事件として捜査を開始した。関係者が28日、AFPに明らかにした。 アラファト氏の妻、スーハ(Suha Arafat)さんと娘のザウラ(Zawra Arafat)さんは7月31日、パリ近郊ナンテール(Nanterre)で殺人事件として告訴していた。 スーハさんとザウラさんの弁護士は、2人は捜査開
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への空爆で死亡したイスラム聖戦(Islamic Jihad)メンバーの葬儀で嘆く遺族(2012年3月13日撮影)。(c)AFP/MAHMUD HAMS 【3月14日 AFP】イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)のイスラム原理主義組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」などの武装勢力は、エジプトの仲介で停戦に合意し、13日午前1時(日本時間同8時)に停戦が発効した。 イスラエルがガザを空爆して武装勢力「民衆抵抗委員会(Popular Resistance Committees)」のトップを暗殺した9日以降、ガザでは一部に民間人を含むパレスチナ人25人が死亡し、イスラエルに向けて約200発のロケット弾が発射された。 イスラエル警察当局によれば、停戦発効後にロケット弾と迫撃弾8発が発射されたが、負傷
パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸(West Bank)のブルカ(Burqa)で、放火されたモスクの施設(2011年12月15日撮影)。(c)AFP/ABBAS MOMANI 【12月16日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で、イスラエル政府が承認していない違法なユダヤ人入植地の一部をイスラエル軍が解体したことに対し、ユダヤ人の原理主義者たちが腹いせにパレスチナ人のモスクに放火する事件が相次いでいる。 14日にはエルサレム(Jerusalem)で、倉庫として使われていた元モスクが放火された。外壁が焦げただけで火は燃え上がらなかったが、壁にはイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)を侮辱する言葉や反アラブのスローガン、売却地であることを示すような「値札」などの落書きが残された。同日夜にはカルキリヤ(Qalqilya)でパレスチナ人の車が複数放
パリ(Paris)で行われたユネスコの総会で演説するパレスチナ自治政府のリヤド・マルキ(Riyad Al-Malki)外相(2011年10月31日撮影)。(c)AFP/MIGUEL MEDINA 【11月1日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)は31日の総会で、パレスチナを加盟国として承認した。パレスチナは国連(UN)加盟に向けて大きな勝利を勝ち取った。 採決ではアラブ・アフリカ・中南米諸国のほか中国やインドなどのアジア諸国107か国が賛成し、イスラエル、米国、カナダ、オーストラリア、ドイツなど14か国が反対。日本と英国を含む52か国が棄権した。パレスチナの加盟に強い疑義を表明していたフランスは賛成に回った。 一方米国は、ユネスコの年間予算の約22%にあたる拠出金を凍結すると発表した。国務省のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)報道官は、「わが国は1
エジプト国内の非公開の場所でテレビのインタビューに応じる、解放されたイスラエル軍兵士ギラド・シャリート(Gilad Shalit)曹長。シャリート曹長はエジプトを経由してイスラエルに帰国した(2011年10月18日撮影)。(c)AFP/EGYPTIAN TV 【10月18日 AFP】(一部更新)2006年6月にパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)に拉致され、同地区に拘束されていたイスラエル軍兵士、ギラド・シャリート(Gilad Shalit)曹長が18日、1941日ぶりに解放され、故郷のイスラエル北部Mitzpe Hila村に帰還した。 イスラエルとハマスは前週、シャリート曹長とイスラエルで拘束中のパレスチナ人1027人を交換することで合意していた。1027人の中には、イスラエルへの攻撃に関与したとして終身刑を受け、服役中の
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)で支持者に手を振るマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長(2011年10月1日撮影)。(c)AFP/ABBAS MOMANI 【10月6日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の執行委員会は5日、現在オブザーバー資格のパレスチナを正式に加盟させる勧告案を賛成多数で可決した。勧告案は10月末に行われるユネスコ総会に提出される。 勧告案の動議は、パレスチナ加盟を支持する同盟国の中東諸国が、米国やフランスの外交圧力を振り切り、ユネスコ執行委員会に提出した。同委員会の58か国中、賛成40か国、反対4か国、棄権14か国で可決された。 米国は全加盟国の代表に、総会では反対票を投じるよう呼び掛けている。デビッド・キリオン(David Killion)米ユネスコ大使は、「ユネスコのような専門機関
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラ(Ramallah)で、国連本部での演説から帰国したマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長を歓迎する民衆(2011年9月25日撮影)。(c)AFP/AHMAD GHARABLI 【9月27日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は26日、パレスチナの国連加盟申請について第1回の協議を行った。この日の協議は40分程度で終了した。次回協議は28日に行われる。 合意に至るには直接交渉しかないと主張してきた米国とイスラエルは、安保理の常任理事国と非常任理事国に対し、加盟決議案への反対または棄権を呼びかける積極的なロビー活動を展開している。 米政府高官によると、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官は会合前、国連本部でレバノンのニジャブ・ミカティ(Nijab Mikati)首相と会談し、加盟決議
米ニューヨーク(New York)の国連(UN)本部で行われた国連総会の一般討論演説で国連加盟申請書のコピーを掲げるパレスチナ自治区のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長(2011年9月23日撮影)。(c)AFP/Stan HONDA 【9月24日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は23日(日本時間24日未明)、国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長と会談し、国連加盟申請書を提出した。 その後、アッバス議長は、いくつかの代表団から大きな拍手とスタンディング・オベーションで迎えられて国連総会での一般討論演説のため登壇した。 アッバス議長は国連加盟申請書のコピーを掲げ、首都をエルサレム(Jerusalem)として、1967年6月4日当時の境界線に基づいて国連加盟申請書を提出したと述べるとともに、イス
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)で、パレスチナの国連加盟申請に賛同してデモをする人びと(2011年9月21日撮影)。(c)AFP/ABBAS MOMANI 【9月22日 AFP】国連(UN)総会で21日、争点となっているパレスチナの国連加盟申請について、米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は演説の中で、和平の「近道」になることはないと警告し、イスラエルとの直接交渉しか中東和平をもたらすものはないとの主張を鮮明にした。 オバマ大統領は演説で「何十年も続いている紛争を終結させるための近道などないと確信している。国連における声明や決議によって、和平がもたらされることはないだろう。それほど簡単なことであれば、今ごろ達成されているはずだ」と述べた。そして、イスラエルとパレスチナの両者が交渉の席に着き、「両者を隔てている問題、境界線や治
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)で演説し、国連加盟申請を目指して国連安全保障理事会に臨むと語ったパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長(2011年9月16日撮影)。(c)AFP/ABBAS MOMANI 【9月17日 AFP】中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は16日、パレスチナが来週行うとみられる国連(UN)への加盟申請に米国が拒否権を行使すれば、中東の緊張が急速に高まると警告した。 イスラエルとの和平交渉が行き詰まる中、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は23日に国連への正式加盟を申請するとみられている。米国は加盟申請に強く反対している。 チャイナ・デーリー紙は「米国が世界の意見を無視して行動することを選択し、来週のパレスチナの国連加盟申請を阻
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)にあるパレスチナ解放機構(PLO)の故ヤセル・アラファト(Yasser Arafat)議長の墓地脇に置かれた、パレスチナ国家の国連(UN)加盟を象徴する椅子(2011年9月5日撮影)。(c)AFP/ABBAS MOMANI 【9月9日 AFP】パレスチナ自治政府は8日、米国が拒否権行使を明言する中、今月20日の国連(UN)総会で国家として加盟申請する方針に変わりはないと強調した。 パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は20日、194番目の加盟国として国連に正式に加盟申請を提出する見通しだ。 しかし、米国務省のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)報道官は、イスラエルとの直接協議によらないパレスチナ側のこうした動きに米国が反対することは「驚きではないはずだ」と述
スペイン・マドリード(Madrid)で、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(Israel Philharmonic Orchestra)を指揮するズービン・メータ(Zubin Mehta)氏(2009年10月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/DOMINIQUE FAGET 【9月2日 AFP】英ロンドン(London)の夏の風物詩となっているクラシック音楽祭「プロムス(Proms)」で1日、ズービン・メータ(Zubin Mehta)指揮によるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(Israel Philharmonic Orchestra)の演奏が、親パレスチナ・グループの抗議に繰り返し妨害されるハプニングがあった。 ロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)でのイスラエル・フィルの公演は、デモ隊が会場前に宿営してコンサート客らに「チケットを破いてしまえ」などと
東エルサレム(East Jerusalem)のユダヤ人入植地Pisgat Zeev(2010年8月11日撮影)。(c)AFP/AHMAD GHARABLI 【8月12日 AFP】イスラエルのエリ・イシャイ(Eli Yishai)内相は11日、東エルサレム(east Jerusalem)の入植地ラマトシュロモ(Ramat Shlomo)に、新たに1600戸の住宅を建設する計画を承認した。内務省報道官によると、東エルサレム内の2地域に計2700戸の住宅を建設する計画も、近く承認する見通しという。 ラマトシュロモの住宅建設計画は2010年3月に発表されたが、中東和平協議の地ならしとしてジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領がイスラエルとパレスチナを歴訪したタイミングでの発表だったため米国が不快感を示し、両国の外交問題に発展した経緯がある。 今回の発表を受け、パレスチナ側は強く反発。パレ
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