★この記事の携帯版はこちら。 各方面に話題を振りまいた「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」から3年、 若松孝二監督の新作が届けられた。今回は、江戸川乱歩の「芋虫」をベースに 独自の解釈を加えて完成した「キャタピラー」を紹介。 のどかな山村で暮らすひと組の夫婦、シゲ子と久蔵。 ある日、久蔵に赤紙が届き、勇ましく出征していったのだが 無事生還した久蔵は、四肢を失い、顔は焼けただれ、口もきけない状態だった。 一切の動きを封じられ、話すことも出来ない久蔵に残された 楽しみと言えば、食欲と性欲だけ。 お国から勲章を受け取り、村民から軍神と崇められる久蔵も 家の中では食欲と性欲を貪り続ける肉の塊と化していた。 主演は寺島しのぶ、共演は「赤目四十八瀧心中未遂」以来、2度目の夫婦役となる大西信満。 寺島しのぶは、本作で2010年ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を獲得した。 何よりも驚かされるのが、この映