JR大分駅に停車するドリームにちりん=10日午前1時31分、軽部写す宮崎空港駅に着いたドリームにちりん=10日午前6時38分、宮崎市ドリームにちりんの自由席。複数の席を使って眠る乗客が多い 九州唯一の夜行列車、JR日豊線の特急「ドリームにちりん」が10日夜、最後の運転を迎えた。九州新幹線の全線開通と同じ12日のダイヤ改定で姿を消す。前身の準急「日南」から半世紀にわたって、東九州の夜の鉄路を走り続けた。 ドリームにちりんは、1960年から別府―西鹿児島(現・鹿児島中央)を走った準急「日南」を前身とし、93年に特急に格上げされて今の名前になった。現在は博多と宮崎空港の間を結び、福岡でコンサートやプロ野球を楽しんだ人が、そのまま大分や宮崎へ帰れた。1日平均の利用者は、95年の上下合わせて231人をピークに減り、09年は88人だった。 前日の9日深夜に博多駅を出た列車も、別れを惜しむ乗客らの