カキ養殖被害連鎖 厚岸・佐呂間に打撃 今年の出荷ゼロ (03/26 07:25) 「松島湾の養殖ガキは全滅してしまった」と語る宮城県漁協の渡辺さん。湾内の浅瀬には養殖で使う漁船が多数打ち上げられていた=25日、宮城県東松島市東名地区 東日本大震災の津波によって全国有数のカキ生産地、宮城県の養殖施設は壊滅的な被害を受けた。同県の漁業者は毎年、釧路管内厚岸町やオホーツク管内佐呂間町に種ガキ(稚貝)を納入しているが、「今年の県外向け出荷はゼロになる」(宮城県漁協幹部)といい、道内生産地に大きな影響が出るのは確実。同県では家や仲間を失った漁業者も多く、「津波がカキも生活もさらっていった」と嘆いた。 <北海道新聞3月26日朝刊掲載> < 前の記事 | 次の記事 >