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全線開通(三月十四日)に向けたJR常磐線の試運転で福島県内の帰還困難区域を通過した車両に付着したちりの放射能濃度が、通常の車両より二十三倍も高かったことが分かった。調査した労働組合「動労水戸」の木村郁夫委員長らが二十八日、県庁で記者会見して明らかにした。木村委員長は「JRは車両の線量をきちんと測定し、公表すべきだ」と指摘している。 常磐線は現在、東京電力福島第一原発事故の影響で富岡(福島県富岡町)-浪江(浪江町)間の二〇・八キロが不通となっている。不通区間の沿線一帯は放射線量が高く、住民が戻る見通しが立たない帰還困難区域に指定されたままだが、JR東日本は昨年十二月十八日に試運転を開始した。
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