【高島市、定住促進効果も期待/近江舞子−北小松間の1.3キロ完成/運転見合わせ:延べ16時間→2時間に】 強風によるJR湖西線のダイヤの乱れを解消するため、近江舞子―北小松間に新たに約1.3キロの防風柵が設置され、31日、大津市南小松の近江舞子駅で、工事の完成を祝う記念式典が開かれた。嘉田由紀子知事や沿線の大津、高島の両市長ら約30人が出席。あいさつに立ったJR西日本の二階堂暢俊・京都支社長は「運転見合わせの時間は大幅に減り、より安定した輸送サービスを提供できる」と力を込めた。 1974年に全線開通した湖西線は、冬から春にかけて比良山系から吹き下ろす強風「比良おろし」に悩まされてきた。 JR西によると、79年には北小松―近江舞子間で徐行中の貨物列車が突風で脱線。事故防止のため、強風時の規制が厳しくなり、運転見合わせが相次ぐようになった。2010年度の堅田―近江塩津間の運転見合わせは1