“甲子園を目指さない”芦屋学園高校の野球部は、関西独立リーグ・兵庫の「育成軍」として活動、元プロの指導も常時受けることができる。会見に臨んだ高下沢・兵庫球団代表(左)、大八木淳史・芦屋学園中学・高校校長(左から3人目)、片岡篤史・芦屋学園ベースボールクラブGM(右から3人目)ら 芦屋大学などを運営する学校法人芦屋学園は2日、兵庫県芦屋市内で会見を行い、芦屋学園中・高校に来年4月、日本高校野球連盟などに加盟しない硬式野球部を新設すると発表した。芦屋大野球部は昨年から関西独立リーグ・兵庫の「2軍」として活動中で、中学、高校は「育成軍」の位置づけ。中・高・大の10年間の一貫指導となり、指導を担当する元阪神の片岡篤史氏も「野球界に新たな風を吹き込みたい」と抱負を語った。 日本高野連など連盟組織に登録しないため、クラブチームの扱い。日本学生野球憲章の適用外となり、元プロや現役プロ選手の指導を受けられ
「亡くなった一人一人がこの世界に生きていたということを、できるだけ覚えていられないかと思っている。覚えて、何になるかなんて、いまはわからないよ。それを知るためにも、つづけたいんだ」。東日本大震災が起こる前に出版された天童荒太作の小説「悼む人」の主人公、静人の台詞(せりふ)である。 ▼静人は親友の急死をきっかけに、見も知らない人々の死を悼むため新聞記事を頼りに全国各地を訪ね歩くようになる。訪ねた先では、亡くなった人の日常を聞いてまわって不審がられるが、次第に人々は「悼む」営為の重さに気付かされる、という筋立てだ。 ▼そんな静人の巡礼の旅もこれからはもっと難しくなりそうだ。アルジェリアの人質事件が起こってから9日たったきのう、政府はようやく犠牲者の氏名を公表したが、年齢や住所は非公開のままだ。 ▼住所を公開すれば、報道陣ややじ馬が殺到し、遺族が迷惑する可能性もあるが、年齢まで隠す必要はどこにあ
大阪市の橋下徹市長が今年から、これまで昼休み時間に庁内放送で流していた音楽を中止し、職員の意識改革を促すスローガンに切り替える意向を示している。住民サービス向上に向けた“橋下流”の取り組みともいえるが、職員からすれば安らぎの一時であるランチタイムまでも緊張感を強いられるのかもしれない。 橋下市長は昨年12月30日、自らのツイッター上で「(市役所は)サービス業であることの意識を来年から徹底していきます」と宣言。その上で、「今、大阪市役所は、お昼になると変な音楽が庁舎内に流れます。それを止めて、来年から組織のスローガンを流していきます」と書き込んだ。 スローガンの候補案は、「役所事業はサービス業であることを意識せよ」「『前例がないからできない』は言わない」「『担当が違います』は言わない」「朝礼はやってますか?」など。市長は「民間だったら当たり前のこと。皆さんからもご意見を!」と呼び掛けている。
暴風雪の影響で北海道登別市などの大規模停電被害は29日も続いた。北海道を代表する観光地、登別の温泉街はひっそりと静まりかえり、夜のとばりが降りると信号も消えた街を暗闇が覆った。衆院選を戦う各党に「脱原発」の動きが目立つ中、ひとたび大規模停電に陥れば市民生活が脅かされる現実を見せつけている。(大竹直樹) 「街は死んだような状態だ。町中真っ暗で電話もタクシー無線も通じない。商売あがったりだ」。JR登別駅前で客待ちをしていたタクシー運転手の加藤昭夫さん(65)が嘆く。 夜、小雪が舞う登別温泉街に着くと、観光客の姿はなく、凍(い)てつく強風が土産物店のシャッターを揺らしていた。 営業休止となった老舗旅館「第一滝本(たきもと)館」の上田俊英総支配人(55)は「電気がなければ暖房も使えず、館内放送さえできない。宿泊客の連絡先もパソコンの中で、連絡を取るのも一苦労だ。山奥でラジオも入らず、情報も不足して
いまどきのおしゃれな文化人になるためにはどうすればいいのだろうか。若いときに電気をふんだんに使ったコンサートをやって人気者になり、ニューヨークの高級マンションに住む。もちろん税金は大好きな米国に払って日本には払わない。 ▼菜食主義を一度は試し、電気自動車のコマーシャルに出る。還暦を過ぎれば流行の「反原発デモ」の先頭に立って、アジ演説をぶって拍手喝采される。目立ちたいのは文化人の業だが、もう少し本業に専念しては、と望むのは古くからのファンのないものねだりだ。 ▼いままで書いてきたのは架空の人物の話。ただ、ミュージシャンの坂本龍一さん(60)が、16日に17万人集まったと称する(実際は7万5千人程度だったが)反原発集会での演説は、おしゃれな文化人そのものだった。 ▼彼は、「たかが電気のために、この美しい日本の未来である子供の命を危険にさらすべきではない」とのたまった。確かに、たかが電気である。
クリックして拡大する第48回なにわ芸術祭・表彰式 新人賞を受賞した、(右から)田中洋一さん、森田玲子さん、堤靖子さん、山村楽風女さん、福井雅志さん、田中奈都江さん、笑福亭たまさん =22日、大阪市北区(志儀駒貴撮影) 関西の舞台芸術の祭典「第48回なにわ芸術祭」(産経新聞社など主催)の表彰式が22日、大阪市北区のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」で行われ、新人賞7人、新人奨励賞5人の受賞者が表彰された。 なにわ芸術祭では、新進落語家競演会▽同音楽家競演会▽同舞踊家競演会▽全日本洋舞協会合同公演▽なにわジャズ大賞-の5部門に新人賞を設け、新しい才能の発掘に努めている。 この日の表彰式では、新人賞に輝いた落語家、笑福亭たまさんらにトロフィーと大阪府知事賞、大阪市長賞、協賛の大阪製紙賞が、また新人奨励賞の舞踊家、尾上菊見恵(きくみえ)さんらにトロフィーと協賛の近鉄タクシー賞が贈られた。 倉井銑
東京都の石原慎太郎知事は15日の定例会見で、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の決勝に進出した日本代表が米国と対戦することについて、「俺なんか古い人間だから65年の遺恨というのがあるわけだよ。戦にやぶれてからの。とにかくコテンパンにやっつけてもらいたいな」と語った。会見の詳報は以下の通り。 ◇ --なでしこジャパンがW杯の決勝に進出した。 「女は強いですな。つくづく(思う)。男はだらしないけどね。結構なことじゃないですか。ただただ、私は称賛したい。彼女たちにごくろうさまと…。とにかく最後にアメちゃんにだけは勝ってもらいたいな。そしたら、日本人は留飲を下げるよ。アメリカが日本に負けろといってくるかもしれないけどね。そんなばかなことはしねえだろうが、とにかくコテンパンにやっつけてもらいたいな。俺なんか古い人間だから、65年の遺恨というのがあるわけだよ。戦にやぶれてからの。君
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