日本のおもてなし文化が凝縮された「料亭」を風俗営業法の対象外に―。みんなの党の江口克彦参院議員が質問主意書でこう求めたのに対し、政府は6日に閣議決定した答弁書で「見直すことは考えていない」と突っぱねた。 江口氏は質問主意書で、料亭について「日本の伝統的な建築空間で、日本の豊かな食材を生かした和食とともに、芸妓(げいぎ)衆の磨き抜かれた邦舞・邦楽を楽しむことができる」とし、風営法の規制対象になっていることで「性風俗業と混同される傾向がある」と指摘。2020年の東京五輪に向け、外国人に日本の伝統文化をアピールする上で規制見直しが有効と訴えた。 しかし、政府の答弁書は「営業の行われ方によっては、善良の風俗と清浄な風俗環境を害し、少年の健全な育成に障害を及ぼす恐れがある」などと、つれなかった。