「父親」から性的な虐待を受けた高校生の女性(19)=大阪市=が毎日新聞の取材に応じ、性暴力の被害者が周囲の言葉でさらに傷つけられる「セカンドレイプ」の現実を打ち明けた。「魂の殺人」とも言われる性暴力。警察が把握した被害件数は毎年6000件前後で推移しているが、専門家は「氷山の一角だ」と指摘する。被害者が申告をためらう要因の一つがセカンドレイプへの懸念だ。 「父親」は女性が小学2年生の頃から同居し、母親と内縁関係にあった男性(32)。ある転機から女性は勇気を振り絞り、体も心もボロボロになった忌まわしい過去を告白したにもかかわらず、社会の偏見や誤解でさらに心をえぐられることになる。「被害者に寄り添う社会であってほしい」。現実に心を痛めた女性はこう訴え、性被害の泣き寝入りがなくなることを願っている。
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