仕事クビになったり、病気で働けなくなったり、親と縁切ったり、貧困になったり、手術したり、寝たきりになったり、働けなくなったりするたびに 「あー、今度こそ本当に死んじゃうんだろうな」 と思ってきた。 けど、一度も死ななかったことに、今日気づいた。我ながらこれはすごいかもしれない。 私はなんども失職してきた。職を失うことに対してだけは、無駄に経験豊富な社会人生活だ。 もし面接の場で 「特技はなんですか?」と聞かれれば 「職を失うことです!」と自信をもって言える。 勤めていたころの私は「職がなくなる」ことにものすごい不安をもっていた。職を失ったら、日の光を浴びたヴァンパイアみたいに灰になって消滅してしまう、というような漠然とした恐怖のイメージがあった。 今思えば、職を失うことをあまりに恐れる私に、神様がダメ押ししていたのかもしれない。 働くために生きてるんじゃないんだよ、働かなくても生きていてい