QRコード、タッチ決済 鉄道はキャッシュレス乗車でどのように進化するか:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/6 ページ) 近ごろ都市部の自動改札機に、小さな箱が取り付けられている。正面や側面にガラス窓が付き、まるで小さなイメージスキャナだ。そう、これはスキャナーだ。QRコードを読み取る機械である。紙のチケットやスマートフォンの画面にきっぷの情報をQRコードで表示して、このスキャナーにかざすと改札機を通過できる。 クレジットカードのタッチ決済機能が付いた機種もある。コンビニでタッチ決済するように、クレジットカードをタッチする。きっぷを買わなくても電車に乗れる。便利だし、クレジットカード会社によってはポイントが付くからおトクでもある。 しかしJRや大手私鉄は、すでに交通系ICカードが普及している。JR東日本の場合、全1677駅(BRT含む)のうち887駅が交通系ICカードに対応し、交通系ICカード