製作費300万円のインディーズ映画ながら、興行収入30億円を突破した18年の映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)に出演後、朝日新聞で記者になった合田純奈さん(25)が先月で同社を退社した。 ゾンビ映画の撮影隊を、撮影の裏側と人間模様まで描いた「カメ止め」に出演した経験を踏まえ、俳優と制作の両面で映像制作に携わりたいと希望。“リアルカメ止め”とも言える人生の再挑戦のため上京した。 劇中では、お団子頭のAD栗原綾奈を演じた。撮影当時は大学生で、公開2カ月前の18年4月に朝日新聞に入社。赴任先の福岡で県警担当として活動する傍ら、同8月に「カメ止め」大ヒットの記事を書いた。多くの人と出会う記者に、意義を感じていたという。 一方、新人監督と無名の俳優と、映画に感動した観客が手を携えて口コミで拡散し、都内の2館から全国375館に拡大公開された「カメ止め」の熱気と感動を忘れることが出来なかった。