最近、以下の通り、国の借金が2014年度中に民間部門の借金を上回る見通しである旨の報道があった。 国の借金、民間超える 15年度末に1143兆円(2014年9月7日、日本経済新聞・電子版) 国の借金が今年度中に企業と家計を合わせた民間部門の借金を上回る見通しだ。国債発行が増える一方で、企業の設備投資など民間の資金需要がまだ弱い。景気刺激を狙う金融緩和の恩恵が、国に大きく及ぶ構図になりつつある。 6月末の国の借金の総額は1年前と比べ3.1%増え1039兆円だった。国債の発行増などで1年前より30兆円強増えた。2014年度の当初予算での見積もりによると、15年3月に1143兆円に膨らむ。一方、3月末の企業の債務は688兆円、家計は368兆円で合計すると1056兆円だ。4月以降も伸び悩んでおり、今年度中に国の借金に抜かれる公算が大きい。 (以下、略) 確かにその通りであるが、財政の状況を把握する
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