また、前出の「通行証」は、従来1週間から10日でスムーズに発行されていたのが、最近では2週間から1カ月かかることも珍しくないという。また、旅券に空白のページが少ないなど書類の不備を理由に申請が突き返されることも増えている。「技術的」に旅行者が減るよう調整を始めているという見方で、台湾の政府側もこうした手法が取られ始めたことを公式に認めている。 台湾では、中国に対して、これまでの国民党のように融和的な姿勢を取ってこない民進党の蔡英文政権が誕生する。そのために、中国はいろいろな手を使って蔡英文政権に対する「嫌がらせ」を展開しようとしているのだ。「(民進党が拒否している)『一つの中国』の原則を受け入れ、われわれと仲良くするなら、観光客をいままで通り送ってあげよう」という、いわば「踏み絵」を強いているわけだ。 しかし、民進党が応じないならば、いままで通りというわけにはいかないだろう。この現象からは
![中国政府が訪日客の「蛇口」を締め始める日](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1124ae2d6b00fbaa1162b70b860a52b7b7e9c4f8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2Ff%2F1200w%2Fimg_3fc9bf77759e208d319841bfb2bf8066827048.jpg)