実際のデータを基に作成した地球低軌道を周回する宇宙ごみの画像。物体の大きさや密集状態はこの通りではない(2011年9月1日提供、資料写真)。(c)AFP/ESA 【6月21日 AFP】欧州宇宙機関(ESA)の宇宙機運用部門責任者は20日、自国内で隠し持っている宇宙ごみ(スペースデブリ)の位置情報を公開するべきだと世界各国に呼びかけた。数十万個に及ぶ宇宙ごみの「作動中の時限爆弾」が、地球軌道上の衛星や宇宙船を脅かしているという。 ESAの運用部門を統括するロルフ・デンシング(Rolf Densing)氏は「パリ国際航空ショー(International Paris Air Show)」でAFPの取材に応じ、米国や欧州各国でも、戦略上または軍事上の機密が暴露されるという懸念などから、こうした情報の隠匿が行われていると語った。 デンシング氏によると「現時点では、1センチ以上の大きさの宇宙ごみが軌