米宇宙企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は27日、人類の火星移住を目指して開発する超大型ロケットと有人宇宙船の詳細を公表した。ロケットや宇宙船の再利用や一度に100人以上の乗客を運ぶことで、1人あたりの打ち上げ費用を20万ドル(約2千万円)以下にするよう目指す。計画では早ければ2022年にも初号機を打ち上げ、今後40~100年で火星に100万人が住む都市を築く構想という。 メキシコで開かれている国際宇宙会議(IAC2016)で発表した。マスク氏によると、従来は使い捨てのロケットや宇宙船を再利用することで、1人あたり100億ドル(約1兆円)かかるとみられる費用を20万ドル以下に抑える。新型ロケットは過去最大の全長122メートル。燃料は火星にある水と二酸化炭素から作れるメタンと酸素を利用する。 地上から人を乗せた宇宙船を打ち上げた後、ロケットのエンジン部分が発射場まで戻り
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