英国の高級ブランド「バーバリー」の商品を売り続けることができるかどうか、アパレル大手の三陽商会が正念場を迎えている。ライセンス契約を結び、バーバリーの洋服などを40年以上、製造・販売してきたが、英バーバリー社が契約を来年6月末で打ち切る考えを示しているからだ。 バーバリーは、英国で1856年に生まれた老舗高級ブランド。バーバリー社は自社で生産したトレンチコートなどを世界各地の直営店で売っている。日本では、三陽商会とバーバリー社が1970年にライセンス契約を結び、三陽商会が日本人の体形や好みに合った商品をつくってきた。90年代以降、価格を抑えた若い世代向けの「バーバリー・ブルーレーベル」や「バーバリー・ブラックレーベル」を発売した。三陽商会がバーバリーを扱う店は現在、百貨店を中心に数百あり、トレンチコートやワンピースなどが幅広い世代に人気という。 だが2009年、当初は20年までだったライセ