「Ruby 2が一般化した今、そろそろ新しいことを始めよう。これはRuby 3.0への扉を開く宣言です。未来へ備えよう。コミュニティとして死なないように、ワクワクする未来を妄想しよう。新しいことを始めよう」 こんな風に開発コミュニティに呼びかけたのは、世界的に人気の高いプログラミング言語「Ruby」(ルビー)の生みの親で言語設計者のまつもとゆきひろ氏だ。この「宣言」とも言える発言は、2014年9月に開催された「RubyKaigi 2014」で出てきたものだ。基調講演をしたまつもと氏は、講演の中で初めてRuby 3.0というメジャーバージョンへ言及して、次なるマイルストーンとして設定することを公の場で宣言した。 まつもと氏によれば、Rubyのコア開発者はこの何年かはRuby 2で忙しかったという。目の前にある現行バージョンのRuby 2をどうするかということや、機能の安定化、メモリ周辺の改善