これは、ただのフィクションです。 私は会社に行くことができなかった。 起き上がれなかった。 理由は分からなかった。 熱は無いのに頭痛がすごくて、体が驚くほど重かった。 なんとか布団から這い出て、リビングの椅子に座る。 朝の情報番組では、普段見ないコーナーが占いを伝えていて。 私はiPhoneのホーム画面をただ見つめていた。 家を出なければならない時間は、どんどんと迫ってくる。 私はパジャマのままだった。 始業時間ギリギリに会社に休むと電話をした。 風邪とは全く違うと思ったけど、会社には風邪だといった。 コレをどう説明して良いのか分からなかったし、説明する気力が無かった。 電話を切ると、すぐベッドに戻った。 何もできない自分が苦しくて、泣いた。 私は昔、こんなに弱い子じゃなかった。 会社に行けないことは弱さじゃないと分かっている。 体のためにはそうすべきだと分かっている。 他人になら優しい言