千葉県・松戸駅前の伊勢丹松戸店の存続に向け、松戸市は22日、同店の賃料(年間約2億円)を市が来年度から10年間支払うことで、三越伊勢丹ホールディングス(HD)と合意したと明らかにした。 市は店舗の一部を市民活動や生涯学習の発信拠点として整備し、駅前の活性化を目指す。ただ、市議会からは多額の予算を投入することに疑問の声も上がっている。 同店は地上11階、地下1階。同HDが現在、所有者に支払っている賃料を事実上、市が肩代わりする形だ。 同HDは昨秋、同店を含む4店舗について、業績が好転しなければ縮小や閉鎖も含めた見直しに踏み切る計画を発表。これを受け、地元商店街は市に対し、松戸のシンボルである同店の存続を求める要望書を提出していた。 市によると、市はもともと同店の存続を前提に駅前の活性化を模索しており、昨秋から同HDと交渉を開始。今年7月、市が年間賃料を10年間、同HDに支払い、店舗の一部に市