規制改革会議の答申本文の保育所制度の部分を読む。多様な保育とか、利用者の選択とか、高コスト体質などと言うが、いいがかりに近いイメージで議論している。改革の視点が1990年頃に議論されたステロタイプから一歩も出ていない。 多様な保育といっても、規制改革会議の連中はイメージ貧困で、長時間保育と、調理室や園庭をカットしたローコスト運営ぐらいしかイメージがない。利用者の選択は強調するが、保護者が保育所を選ぶ視点を高める仕組みや、保護者が保育所を育てていく仕組みについては全く想定していない。高コスト体質と言うが、それこそコストを無視した暴論である。保育所運営費の算定根拠になっている保育士の月給は、名目19万5千円程度である。これをオリックスのceoや、本業があるくせにあちこちで講演料稼ぎをしている八代尚宏は、高コスト体質と呼んでいる。 彼らは激烈なことを言うと、厚生労働省や保育所を異様にまで守ろうと
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