ナニワ経済の地盤沈下が止まらない。コロナによる外国人観光客の客足が戻らぬうちに、追い打ちをかけたのが、25年の大阪万博の強行だった。適正な予算規模にウハウハの経済効果を謳っていたが、その目論見は早くも破綻。「維新行政」の独断専行に府民の総ビンボー化は必至の情勢だ! 「お客さん、どこかお探しですか? ガールズバー、どうっすか?」 場所は北新地の本通り。20代前半と見られる、まだ若い青年と目が合うとすぐにこう声をかけてきた。紳士的な社交場であるはずの新地が、今激変しているのをご存じだろうか。 「コロナ禍でクラブやラウンジの閉店が相次ぎ、代わって参入したのが北新地とゆかりのない地方の水商売グループ。相応の品格を求められる北新地が今では客引きで溢れ、『まるでミナミのようだ』と嘆く常連客もいるほど。寂しいですが、時代の急変を感じますね‥‥」 クラブの黒服も肩を落とし、「新参者」に手を焼いている様子を