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ブックマーク / memo7.sblo.jp (10)

  • 「プロトピア」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Protopia" の日語訳である。 プロトピア  Protopia ユートピアというものは、すべて作り話だ。そこには必然的に欠陥があって、決して現実になることはない。私はユートピアの存在を信じない。とくに技術に関するものについては信じない。(これは、私が技術に関するユートピア論者だという批評家の非難を阻止するものではない。)私のユートピアに対する嫌悪感はますます深くなっている。ぜひそこに住んでみたいと思うようなユートピアには、まだ出会ったことがない。 ユートピアはあり得ないのだから、私はそんな悪夢について心配していない。でも、その悲観的反対概念すなわちディストピアは、一見なさそうだが、これはあり得るものだ。ディストピアは確かに魅惑的だし、たいていのユートピアと比べて

    「プロトピア」
    kicchomu3
    kicchomu3 2011/09/08
    七左衛門のメモ帳 プロトピア | 今から百年後の生活にあこがれてはいない。多くの人はそれを恐れている。そのせいで、未来を真剣に考えることが困難になっている。
  • 「必然性の狭き門」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Narrow Gates of Inevitability" の日語訳である。 必然性の狭き門  Narrow Gates of Inevitability 私が死ぬことは必然だが、どのように死ぬかは必然ではない。生命の進化は必然だが、どのような種類の生命に進化するかは必然ではない。しかし、多様な死に方があるのと同時に、死にはたいてい一定の傾向がある。また、生命の進化はおそらく宇宙にありふれたものだが、その形態のとりうる種類は、やはりごく限られた傾向に従うのかもしれない。この考えは確実に少数意見である。宇宙の生命に関する論者の大部分の意見は、人間の視野が狭いので現時点で可能な、または将来における生命の多様性を正確に想定できないと言っている。 私の推測では、生命の進化と

    「必然性の狭き門」
    kicchomu3
    kicchomu3 2010/12/29
    前のツイートはリンク忘れるとなんのこっちゃだな。「必然性の狭き門」: 七左衛門のメモ帳
  • 「矛盾を含む技術の本質」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "The Paradoxical Nature of Technology" の日語訳である。 矛盾を含む技術質  The Paradoxical Nature of Technology 不平衡を持続することができるシステム、すなわち時間が経過してもカオス(一回限りの不平衡)に崩壊せず、また反復的で予見可能な調和(持続的な平衡)に収束しないシステムのことをエクストロピック・システムという。エクストロピック・システムに見られるような広義の不平衡の結果として、この不安定が常に新しいものを世の中に生み出している。「カオスと秩序の境界線上にいる」という定常状態が、永続的な新奇性の源泉となる。技術は生命や知性と同様に、このエクストロピック・システムの一つである。そこから新し

    「矛盾を含む技術の本質」
    kicchomu3
    kicchomu3 2010/12/02
    「矛盾を含む技術の本質」: 七左衛門のメモ帳
  • 「飼い馴らされたサイボーグ」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "We, the Domesticated Cyborg" の日語訳である。 飼い馴らされたサイボーグ  We, the Domesticated Cyborg 静かなるバビロン(Quiet Babylon)というサイトを運営するティム・マリーは、サイボーグの概念が生まれて50年になるのを記念して(初出は1960年)、多数の著述家に随筆を依頼している。私は自分の新しい著書の一節を改作して、短い文章を寄稿した。サイボーグに関する50の投稿の一番手としてティムが掲載した拙文の一部を以下に示す。 人間と発明品とを強く結合するのは目新しいことではない。一部が生物的で一部が人工的であるような存在がサイボーグだとすれば、私たち人間は当初からサイボーグであり、今でもそうだ。私たちの祖

    「飼い馴らされたサイボーグ」
    kicchomu3
    kicchomu3 2010/09/19
    ぼくらはもう既にサイボーグ
  • 「人間性を創出する」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Inventing Our Humanity" の日語訳である。 人間性を創出する  Inventing Our Humanity 技術に対して二つの相反する見方がある。一つは人間と同じものだと考えること、もう一つは人間とは別のものだとする見方である。以下に、技術は人間と同じだという私の見解を述べる。 テクニウム(訳注:文明としての技術)は、私たちが十分に人間らしくあるために必要なものだ。人間が芸術を創作したり、社会構造を構築したり、宇宙を探索したりするときに、私たちは自分が何者であるかを発見する。たとえば詩、衣服、火、手工具など単純なものも含めて、このような発明がなければ、私たちは自分自身について何もわからない。技術は私たちの人間性を解明するだけでなく、私たちが人間

    「人間性を創出する」
    kicchomu3
    kicchomu3 2010/08/16
    七左衛門のメモ帳: 「人間性を創出する」
  • 「みたいなもの」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "As If" の日語訳である。 みたいなもの  As If 私たちは、物を作るときに何か別の物を模倣して、「みたいなもの」を作るという世界へ向かって進んでいる。「みたいなもの」の積み重ねによって、模造品を改善し深化させていくと、ついにそれは実際に別の何物かになる。私たちの創造物は「みたいなもの」から始まって「そのもの」に至る。 人工的なシステムは、自然のものを模倣して作られていて、最初は「みたいなもの」の世界で動作する。 ・セカンドライフは、計算機が生成した環境であって、視覚や知覚の三次元的細部が利用者を包み込む。そうすることで、利用者は別の現実世界にいる「みたいな」感覚を持つ。 ・セカンドライフやワールド・オブ・ウォークラフトあるいはその他の仮想世界での経済は、現実

    「みたいなもの」
    kicchomu3
    kicchomu3 2010/07/13
    人類の文化における比喩の役割と能力は増大している。現代的なデジタル世界は比喩の世界である
  • 「進化の進化が進化する」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "The Evolution of Evolution's Evolution" の日語訳である。 進化の進化が進化する  The Evolution of Evolution's Evolution 進化の進化だって?この言葉は、重度の意味不明語のようにも思える。一見したところ、進化の進化というのは、自家撞着(矛盾した表現)あるいは同語反復(不必要な繰り返し)だと思うかもしれない。しかし、よく考えてみると、インターネットのことをネットワークのネットワークと言うのと同じようなもので、進化の進化は自家撞着でも同語反復でもない。 他の遺伝子を制御する遺伝子とか、他のソフトウェアを統括するソフトウェアというものが、きっと存在するはずだ。すべてのシステムから成るシステム、すべて

    「進化の進化が進化する」
    kicchomu3
    kicchomu3 2010/06/14
    こういったメタ的視点があるかないかはおおきな違い。:七左衛門のメモ帳: 「進化の進化が進化する」
  • 「シャーキーの法則」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "The Shirky Principle" の日語訳である。 シャーキーの法則  The Shirky Principle 「組織は自分自身がその解決策となるべき問題を維持しようとする。」―― クレイ・シャーキー この意見はすばらしいと思う。これを見て、私は明解なピーターの法則を思い出した。それは、組織にいる人間はその人が無能になる段階まで昇進する、というものである。その段階になると、その人は過去の業績のおかげで解雇されることはないが、それ以上昇進できなくなって、その無能な状態で滞留する。 シャーキーの法則が述べるところは、複雑な解決策(たとえば会社、あるいは産業など)は、その解決しようとする問題に専念しているために、気づかないうちにその問題を永続させようとする場合が

    「シャーキーの法則」
    kicchomu3
    kicchomu3 2010/04/11
  • 「技術に満足できない理由」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Why Technology Can't Fulfill" の日語訳である。 技術に満足できない理由  Why Technology Can't Fulfill ネット上で知り合ったアーミッシュの男が、この夏の初め頃、自転車に乗って霧の太平洋岸を通って私の家にやって来た。もちろん、ネット上でアーミッシュと知り合いになるなんて、まず考えられないだろう。しかし、その男は私のブログを通じて私に連絡してきたのだ。そして何ヶ月か後に、私の家の戸口に現れた。セコイヤの木の下にある私の家まで長い坂を登って来て、暑くて汗まみれで息を切らせていた。そばにはダホンの精巧な折りたたみ自転車が止めてあった。鉄道の駅からそれに乗って来たのだ。多くのアーミッシュと同様に、彼は飛行機には乗らない。

    「技術に満足できない理由」
    kicchomu3
    kicchomu3 2009/08/13
    すばらしい
  • 「グーグル方式の科学」 - 七左衛門のメモ帳

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "The Google Way of Science" の日語訳である。 グーグル方式の科学  The Google Way of Science ペタバイトレベル以上のきわめて大規模なデータベースができると、人間の学習方法が変わってしまいそうな予感がある。今までの科学の方法では、仮説を構築して観察したデータに合致させる、あるいは新しいデータを集めるということをしていた。そこには数多くの観察がある。どのような理論であれば、今までのデータをうまく説明することができて、そこから次の観察結果を予想できるのか? きわめて大量のデータがあれば、理論の部分は省略して、いきなり観察結果を予想できるかもしれない。グーグルは早くからそのことに気づいていた。たとえば、グーグルのスペルチェッ

    「グーグル方式の科学」 - 七左衛門のメモ帳
    kicchomu3
    kicchomu3 2009/01/07
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