「震災直後は、毎日を生き抜くことが全てだった。避難所では、互いの無事を喜び合い、家族を失った悲しみを共有し合った。やがて仮設住宅へと移転し、衣食住が整うと、死を考える自分がいた。寝て起きてメシを喰って、それを繰り返す日々。この先に希望を見出せず、なぜ自分は生き残ったのかと自問している」 宮城県気仙沼市の仮設住宅に暮らす60代の男性は「週刊文春」の「大津波から一年TVでは流せない『被災者の肉声』」で、現在の心境をこう語っている。東日本大震災から1年を前にして各誌が特集を組んでいる。致し方ないことだが、似たり寄ったりの企画の多い中で、目にとまったものを紹介してみよう。 「与えられることに慣れ働く意欲や耕作意欲を失ってしまう」(村長) 「週刊新潮」の大震災ワイドに、被災地の瓦礫受け入れを拒否しているさいたま市のスーパーアリーナに近い住宅街の地下に、核廃棄物ドラム缶が4万本も置かれているという
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