「ねらわれた学園」などのSF小説で知られる作家の眉村卓さんが誤えん性肺炎のため、3日朝、亡くなりました。85歳でした。 眉村さんは「まぼろしのペンフレンド」や「ねらわれた学園」など、少年少女向けのいわゆる「ジュヴナイルSF」を数多く発表し、昭和54年には人類が宇宙に進出した未来に植民地の惑星で展開される人間模様を描いた「消滅の光輪」で泉鏡花文学賞を受賞しました。 また、がんで闘病中だった妻の悦子さんを励ますため、毎日一話ずつ書き続けた作品は話題になり、「妻に捧(ささ)げた1778話」として出版され、映画にもなりました。 家族によりますと、眉村さんは数年前からがんを患い、先月8日から体調を崩し入院していました。 亡くなる直前までベッドの上で執筆活動を続けていたということです。