「プロキシ」の語義は「代理」であり、この語義自体がプロキシパターンの役目を十分に説明しています。さて、一体何の代理をするのでしょうか。また、なぜオリジナルを使用しないのでしょうか。 プロキシを必要とする理由 基本的には、他のオブジェクトの代理をするオブジェクトを作成することになります。以下のような理由により、プロキシオブジェクトの作成が必要となります。 本当に必要になるまで、大きなオブジェクトのインスタンス化を遅らせるリモートのオリジナルオブジェクトにアクセスを提供するオリジナルオブジェクトに対するアクセスを制御する 仮想プロキシ 仮想プロキシは、上のリストの最初のケースに相当し、大きなオブジェクトのインスタンス化を遅らせます。仮に、コード内に巨大なオブジェクトがあるとします。ここでの巨大オブジェクトとは、長く複雑なロジックを持つ機能を多数備えたオブジェクトか、あるいは膨大なデータを持つオ