中国で、ことし上半期に海外の企業が中国国内に工場を建てるなどの直接投資の額が、去年の同じ時期に比べて4.9%増え、上半期としては2年ぶりに前の年を上回りましたが、人件費の上昇などを背景に比較的低い伸びにとどまっています。 中国商務省は17日、ことし上半期に海外の企業が中国国内に工場を建てるなどの直接投資の額が619億8400万ドルと去年の同じ時期に比べて4.9%増加し、2年ぶりに前の年を上回ったと発表しました。 ただ、中国での人件費が上昇しているうえ、通貨・人民元の値上がりで海外からの投資が以前より割高になっていることなどを背景に、伸び率はおととしの2桁台に比べて低い水準にとどまっています。 一方、中国から海外への直接投資の額は去年の同じ時期に比べて29%増加し、中国企業の海外進出が一段と加速していることを示しています。 とりわけ、アメリカへの直接投資の額は去年の同じ時期に比べて3.9倍に