カリフォルニア州、ウィグワム・モーテルの前でカメラに向かうサミール・パテル氏とマニー・パテル氏の兄弟。先住民のテント「ティピー」の形をしたモーテルは、米国に3カ所しかない。兄弟の父親は1970年代からホテル業界で働き、2003年にこのモーテルを買い取った。(PHOTOGRAPH BY ISMAIL FERDOUS) 1970年代初め、米国へ移民としてやってきたばかりのジャヤンティバイ・パテル氏は、寝る間も惜しんで働いた。昼はサンフランシスコの銀行で、夜は町のさびれた一角にあるビンセントホテルの業務に追われた。このホテルは、パテル氏が米国に移り住んで間もなく購入したものだ。努力は報われ、1980年代にはふたりの息子とともにカリフォルニア州でモーテルやホテルをいくつも経営するようになった。4年前にパテル氏は他界し、現在は孫娘たちが後を引き継いで事業を続けている。 パテル家の成功物語は、米国のモ