渋谷にて。初日。ちょうさいこう! すばらしかったです。完全に打ちのめされて、ふらふらになりながら劇場を後にする。とてもいい映画でした。ミッキー・ロークも、自身の半生を重ねあわせるような役柄がみごとなリアリティをもたらしていた。とても立体的に、ひとりの人間のかたちが描かれ、そこにある孤独や苦悩が伝わってくる。途中からは涙が止まりませんでした。 われわれは、たくさんのものごとを失いながら生きていくことを受け入れなくてはならず、だからこそ、この映画の主人公は観客ひとりひとりの姿でもあり、まるで鏡のようにわれわれ自身を写しだす。取り返しのつかない失敗や、ひりひりするような孤独、失ってしまった信頼。主人公には、どんなに苦しいことがあっても、それを相談できる相手がおらず、たったひとり、会話のできそうなストリッパーの女性のもとにでかけていっては「客と個人的な接触はできない」とすげなく断られてしまう。かつ
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