深刻な電力不足が日本を襲っている。【前編】「マジ…? 日本でヤバすぎる「電力不足」が起きているのは、「政策のミス」が原因だった…!」で見た通り、じつはそのウラで、火力発電所の供給力は2016〜2022年のあいだに2214kWも減っていた。この数字は、原発22基ぶんほどの供給力に匹敵する。いったいなぜこれほどまでに火力発電の供給力が減ってしまったのか。 「事前届出」から「事後届出」へ 政府が言うように、火力発電所の設備が老朽化してきたということはありますが、最も大きな要因は、2016年の電力の全面自由化で、発電所の休廃止が、それまでの「事前届出」から「事後届出」に変わったことにあります。 「事前届出」と「事後届出」の最も大きな違いは、役所のチェックが入るか入らないか。 「事前届出」は、事業所が電力所の休廃止を国に申し出ますから、国が事前にチェックして、「この夏は電力が逼迫しそうなので、もう少
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