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ブックマーク / note.com/320_42 (74)

  • 世の中にある大抵のものは「存在しすぎ」説|水野しず

    まずはこちらの図をご覧ください。 「存在のありよう」に含まれる顕在と潜在の濃度バランス棒グラフ 図を見だけだと何を言っているのか分からないと思いますが、これは「存在のありように含まれる顕在と潜在の濃度バランス」を棒グラフにした図です。なぜこのような図を作ったのかというと、最近読んだに大変面白いくだりがあったからです。「リアルであること」と「アクチュアルであること」の違いについて書かれたものです。 [リアルについて] コンピューターによる囲碁の場合、ある局面で打たれる一手は、多数の可能性のなかから計算によって特定され、リアライズされた手でしかない。 [アクチュアルについて] これと違って生身の棋士の場合、打たれる石はそれぞれに潜在的な動きあるいは勢いを持っている。つまりそれは、当面はまだ潜在的であっても、いずれは周囲の石達のあいだでアクチュアルのものとなるであろうところの勢力関係を宿してい

    世の中にある大抵のものは「存在しすぎ」説|水野しず
    kiku72
    kiku72 2023/08/19
  • BOOK OFF自己申告事件を引き起こす人の世界|水野しず

    少し前に「BOOK OFFで買いました!」とか作者に言ってしまうやつはよくない。知らない人に話しかける上で最低限必要な気遣いが欠如している。 といった感じの話題があった。 これは確かにその通りで、 「生まれてこの方一度もチョコレートを見たこともがないし、カカオがなんの原料なのか知らないまま劣悪な労働条件で1日15時間働いているガーナの子供たちが収穫したカカオで製造したチョコレートなんですけど。よかったら召し上がってください」 と言いながらチョコレートを差し出すくらい余計なことを言っていると思う。もしくは 「内戦の資金源になっており人道上様々な問題を内包すると言われる、シエラレオネで採掘された通称ブラッド・ダイヤモンドの巨大な一つです。よかったら結婚してください」 とプロポーズをしているくらいの。 つまりは論外というか。 黙っていればシエラレオネの内紛や子供の貧困がこの世から消えて無くなると

    BOOK OFF自己申告事件を引き起こす人の世界|水野しず
    kiku72
    kiku72 2023/08/04
  • ショボい本物を抱きしめて|水野しず

    ・なにかを言ってくる人 映画の感想を共有するSNSで自分が観た感想を載せたら 「最後はどっちにも見えるようにしたのかと思いました」 といメッセージを送ってくれた人がいた。なるほど。 なんの立場だそれは と思った。どっちかで見ろ。いや、見なくてもいい。別に楽しみ方はひとそれぞれなんだから。私だって、べログを評価目的ではなく脱線(ファミコンのゲームソフトに対して今更行われる辛口評価、長渕剛のライブの詳しい感想など)目的で観覧していることの方が多いのだから、なにか人のことを言えるほど性格が純真無垢ではない。むしろかなりその逆ベクトルというか。 ただ、そう考えたとして、わざわざ人に言う必要はないだろ、とは思う。なぜなら私が他人の感想を通して知りたいことがあるのだとすれば、それはその人物がどのような視点でものを見た結果、どのような「マジ」が生じたのかというその一点だけであって、それ以外の、つまりマ

    ショボい本物を抱きしめて|水野しず
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    kiku72 2023/07/22
    “最悪ワンランク上みたいなことを言っている感じを出している人と会話するのがマジでごめんなさい”
  • 「嘘でも本当でもないこと」を本当っぽく言っている人ばかりの地平で、具体的にどうするか|水野しず

    (文末付録:『君たちはどう生きるか』初日初回を観てきた感想) ・嘘より苦しいもの 自分なりにできる限りを尽くしたつもりの誠意が、丸ごと生ゴミを処理する三角コーナーのような場所にぶちまけてあるのを見てしまったショックに出くわしたことが人生に何度かある。こういうとき、何もかもすぐ言葉にはならない。黙って無重力に放り出されたような、絶望とすら言えない世界の喪失にじっと耐えるしかない。この喪失のトンネルがどこまで続いていくのか全く検討がつかないところにまず第一の苦しみがある。 そして、唐突に視界がひらけた先にはかつてと変わることがない、まったくもってカラッとした、無味乾燥とした気まずさと楽天的な不安に覆われたいつも通りの世間が静かに横たわっている事実が広がっている。ここにも猛烈な苦しみがある。 私がどれほど音も湿度も味も鮮度もない鈍重な苦しみに追い込まれたところで、そんなことは誰も知った話ではない

    「嘘でも本当でもないこと」を本当っぽく言っている人ばかりの地平で、具体的にどうするか|水野しず
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    kiku72 2023/07/14
  • おもしろさと攻撃性|水野しず

    先日 「面白さに攻撃性は必要だと思いますか?」 と聞かれて、かなり興味深い問いだなと思ったので自分なりに考えてみました。 結論から言うと、面白さに必要なのは攻撃性ではないと思います。むしろ、攻撃性はノイズというか邪魔な要素にしかならないんではないでしょうか。 ここで今取り扱う「面白さ」の範囲について定義を示しておきたいと思います。やや矮小化されてしまう気はしますが、ここでは話をわかりやすくするためにひとまず「面白さ=真実バレがもたらす情緒」とします。 「真実バレ」とは、常套句のようなもの、何も考えずに口をついて出るようなベタな言い回しや定型句にまとわりつく既得権益的に与えられる評価をはぎ取ってしまう態度、またそれが現れた結果のことを指します。 既得権益的に与えられた評価とはなんでしょうか。それはたとえばかつてインターネット上でよく用いられた 「リア充爆発しろ」 という言い回しなんかがそうで

    おもしろさと攻撃性|水野しず
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    kiku72 2023/07/08
    “ ”
  • なにかひとつの真実に貫かれることで救われたいという強い願望 VS 常に多面的であり続け、一元的認識をことごとく裏切る現実の冷静さ|水野しず

    なにかひとつの真実に貫かれることで救われたいという強い願望 VS 常に多面的であり続け、一元的認識をことごとく裏切る現実の冷静さ ・最近やっと自分なりに定義できた「美しい」という言葉の意味内容 私は長年「美しい」という言葉の意味内容を自分なりに正確に定義するということができず、そのせいで美しいという言葉を 「自分の中にある理屈と世間の中にある理屈を両方同時に超越してものすごい、心にグッとくる構造的な説得力を放ってくるもの」 というかなりアヤフヤな定義で運用していました。どのあたりがアヤフヤなのかというと、説明しきれない領域で発生する超越がなんで構造的な説得力を放つのか、その理由がよくわかっていませんでした。ふつうに考えて、説明できないところで理屈を超えていくのであればそれは構造ではなくビート(いわゆるソーランというか。拍、リズム、振動、情緒を突き動かすもの)であるほうが納得できます。しかし

    なにかひとつの真実に貫かれることで救われたいという強い願望 VS 常に多面的であり続け、一元的認識をことごとく裏切る現実の冷静さ|水野しず
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    kiku72 2023/07/01
  • 歌集のこと|水野しず

    伊舎堂 仁さんという歌人の方が私が作った歌集の読みをポッドキャストにしてくださったのを拝聴しました。 「消費者に対する執拗な残酷さがある」といった指摘(かなり単純化してしまいましたが、実際はもっと深い考察をされていますので視聴してみてください)をされていて面白かったです。 全く謙遜ではなく、しょうもないを丁寧に読んでくださってありがたいばかりですが、それで、自分でもなんであの内容の歌集(なにか猛烈な動機に裏打ちされてやっている)になったのか考えてみたのです。やっているときは必死で自分の気持ちなんか分からないから。そうすると、やはり怨念、忿怒、絶望が激しくあったからだと思い至りました。何に対する怨念、忿怒、怨嗟、絶望だったのかというと、それは現代の歌を詠んでいる人の中でわりかし普遍的とされるテーマが このわたしの切ないいのち、はかない祈り、とどかないことば、とうめいなかなしみ、きれぎれに点

    歌集のこと|水野しず
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    kiku72 2023/06/15
  • バカにし枕草子|水野しず

    バカにしているもの 通学路 だいたいつまらない草が生えている。世の人はその辺の草を雑草とひとくくりに言うが、雑草にも質の高低はあり、通学路はその中でも最底辺クラスを集積した仕上がりである。落ちているものも、石、ヤマザキパンの袋、薄い赤など変な色のタオルとかしかない。犬もつまらない犬しかいない。無駄に吠え、気が狂っているので金網の隙間から通行する人間を威嚇することだけが命の意味になっている。犬をそうしてしまうくらいだから、飼い主の人間性も今にも潰れそうなあばらやみたいで到底救いようがない。そんなしようのない一族は、家ごと潰れても私は構わない。 物干し竿 そもそも、棒というのはそれだけでもう馬鹿げているのに、干すための棒というのが輪をかけて救いようがないバカっぽさを醸し出している。こんなにバカバカしいものからひどくバカバカしい布類がさほど楽しくもなさそうにただただ万有引力に従ってぶら下がってい

    バカにし枕草子|水野しず
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    kiku72 2023/06/10
    “バカにしているもの 通学路 だいたいつまらない草が生えている。”
  • 今改めて考える、真剣な会話のやり方(実践編)|水野しず

    前項で真剣な会話の重要性について語りましたので、今回はついに真剣な会話の実践的側面について筆者が考えたことを述べていきたいと思います。 具体的な内容面に触れる前に、筆者が特に強調したておきたい最も重要かつ根的な点はこれです 「そもそも真剣な会話をするつもりがない人とはあんまり話さない方がいい」 当たり前かもしれませんが、こちらに真剣な会話をするつもりがあったところで、相手にとってもそうでなければ全方位的に何の発展性もありません。 いや、発展性がないどころか、むしろ前項で述べたように、ただ一方的に真剣な会話をするデメリットが一挙に降りかかってきますので、当にやらない方がいいのです。無難な会話は無難な会話として社会通念上必要ですが、常に必要な程度を見極めて、無駄に広げないよう万全の注意を払いましょう。(無駄に広げると命を損します) ポイントとしては、つまらない会話というのは実は水面下で相手

    今改めて考える、真剣な会話のやり方(実践編)|水野しず
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    kiku72 2023/05/29
  • 今改めて考える、真剣な会話のやり方(理論編)|水野しず

    私はこれから真剣な会話のやり方について長年苦悩し考察したことを述べたいと思うのですが、その前に大前提として言いたいのは、基的には真剣な会話はやらない方がいいということです。 一体、どういうことなのか。 そもそも「雑談」という言葉が示しているように日常会話は真剣にやる必要がないからです。いや、必要がないどころか会話はその性質上、基的には真剣であることがタブー視されています。つまり、突然真剣な気持ちや心、実直に感じたことなどを特に何の前置きもなく吐露してしまうと「こいつTPOをわかってないんですけど」などの嫌な印象を持たれる可能性があるということです。 日常会話に求められるルールや原則についてマニアックに詳細を知りたい方は、是非以下の記事を読んでいただきたいのですが、この記事は人間の会話がなにを目的として行われているのかよくわかっていない人(筆者もその一人です)に向けて書いているので、特

    今改めて考える、真剣な会話のやり方(理論編)|水野しず
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    kiku72 2023/05/19
    “今改めて考える、真剣な会話のやり方(理論編)”
  • 「ダサくなる」とはどういうことか|水野しず

    ・重要視したほうがいい能力 現代において、「なにかしたいぜ!」と考えた時に真っ先に必要とされたり求められる能力は、衆目の関心を集める能力、いわゆるネット上の発信力だと思うのですが、筆者はそれよりも先に重視したほうがいいと思っている能力があります。 それは 「ダサいものをダサいと見抜く能力」 です。これは現代社会を生きる人間にとって即座にお金を稼いだり、地位を向上させることに直結しない能力なのであまり重視されていない気がしますが、この能力がないとやっていることがやった先から自壊していきます。 これはどういうことなのか。 発信力そのものを軽視しているわけではないのですが、発信力を高めた先には「見られる」という状態が発生します。見られるというのは見る側だけが一方向的に干渉する行為ではなく、実は見るものと見られるものの二者間の相互に影響を与える行為なので、この時にダサいものを「ダサいなァ」と見抜く

    「ダサくなる」とはどういうことか|水野しず
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    kiku72 2023/05/14
  • 批判は魂の実名投稿|水野しず

    ・批判ほど魂がバレる行為もそうない インターネットをROMって(書き込みをせず、もっぱら鑑賞専門の立場でいること)いてよく思うのですが、批判ほどその人の内面にあるものがバレる行為も他にありません。なぜならば、批判ほど行為の前提として必要な ・動機 ・目的 ・なぜそうなってしまったかの根 が高度な水準で推測できる行いは他にあんまりないからです。私は「生きるということはバレるということだ」と常々考えているのですが、バレるといってもバレながらある程度の余白を残しているのが人間の行為の通常です。 例えば、コンビニのレジ前を思い浮かべてください。深夜のファミマです。店員は一人、あなたは三番目に並んでいます。ふと、前に並ぶ人を見ると、おでんケースに目を泳がせています。その人物はおでん用トングを手に取り、逡巡するように二、三カチカチした後、ソーセージとしらたきを取りました。ダイナミックに心が現れたチョ

    批判は魂の実名投稿|水野しず
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    kiku72 2023/05/06
  • 「大人は全然褒めてもらえない問題」への考察と発案|水野しず

    私は最近急に「大人っていうのは、生きてる中で全然褒めてもらえないんだな」ということに気がつきました。 この、事実。 わざわざ改めて気がつくまでもなく、人によっては当たり前の前提として「そり立つ壁」のようにそり立っているのかもしれません。なんで私が最近やっとこの事実に気がついたのかというと、他人から見返りなしに褒めてもらいたいという欲求が特になかったからです。 ない、というか、私はたまたまですが子供の頃からあんまり見返りなしに褒めてもらう機会や習慣がなかった(気の毒系)ので「他人から見返りなしに褒めてもらいたい」という感覚自体にピンときていませんでした。それは「他人から見返りなしにお金をもらいたい」という発想がゼロわざわざ生じないのと同様、考えるチャンスがまずなかったのです。 だったらわざわざ考えなくてもいいじゃないかと思われるかもしれません。しかし、ある面で私はひとつの困惑を抱えていました

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    kiku72 2023/04/02
  • 「優しさ」の腐敗 (「人間関係リセット」という現実認識はなぜ生じるのか)|水野しず

    ・「いい人」の自慢に励む社会 以前からしばしば述べているように、現代(特にSNS上)において「優しい人」「いい人」という評価は関係資や評価資を獲得するための資源としての性質以外にはあまり機能していません。なぜならば、実際にいい人は周囲にそう価値づけされるための行動に時間や労力を割くということは通常しないからです。だからといって、「いい人」になりたがっている人は常に他人を騙して多くの利益を得ようと画策しているわけでもありません。もちろんそういう人物も中にはいるとは思いますが。 では、なんのために人々はこぞって「いい人」になりたがるのでしょうか。 ・贅沢で 多くの「いい人」になりたいと考える人は、基的に贅沢でそうなりたがっているのだと思います。贅沢といえば高級な車や宝飾品、それにブランド品というイメージがあるのかもしれませんが、そういった嗜好品は現代ではすでに所有者のステータスを表現する

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    kiku72 2023/03/26
  • ネタバレするのは「世界」ではなく「自分」 (『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で描かれていた絶望とはなんなのか)|水野しず

    ネタバレするのは「世界」ではなく「自分」 (『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で描かれていた絶望とはなんなのか) 話題になっている作ですが、筆者もタイトルが気になったので公開日に観ました。一見シンプルなメッセージが力強く打ち出されている作ですが、なんだかわかるようでわからない部分もあります。それが主人公エヴリンの娘ジョイが抱いていた<絶望>とは具体的にどんなものなのか、何が原因でどう絶望しているのかという点です。「全てをベーグルの上に乗せてしまった」とは何を意味するのか。実は、筆者はこの絶望に関して一つの解釈(自分なりの読み)を持っています。 それは、一言で言ってしまえば「世界の全てがネタバレし終わってしまった絶望感」です。より詳細に申し上げるならば、「実際に世界にあふれているありとあらゆる事象を味わうより以前に、それに対して自分がどのような態度をとるべきか把握して

    ネタバレするのは「世界」ではなく「自分」 (『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で描かれていた絶望とはなんなのか)|水野しず
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    kiku72 2023/03/18
  • 「やりたいこと」をやらなくてOK|水野しず

    私はよくインスタグラムで質問に回答しているのですが、その中でも多い質問が 「やりたいことを探す方法を教えてください」 というものです。 なんで多いのかというと、気になっている人が多い割に答えるのが面倒かつ難しいからだと思います。この問題は短い言葉で簡単に答えるのは難しいので、今回はこの問題について根的なところから考えて回答を試みることにしました。 ・探す必要はない 最初から質問の前提を覆すような話になってしまうのですが、そもそも「やりたいこと」を探す必要はありません。 なぜならば、わざわざ探さないと出てこない時点で別にやりたくはないからです。これが「活躍してそう感」を出したいという話であれば目的と手段が一致しているのでいいのですが、活躍してそう感だけ出したい人は別にやりたいことを探したりはしません。なぜなら「感じ」が出せればなんでもいいので、やりたいことの内容について葛藤する必要がなく、

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    kiku72 2023/03/11
  • シリーズ現代の困難 「エモさ」にまつわる困難|水野しず

    私は「エモい」という情緒の捉え方には一定の、慎重な判断ができる程度の距離を置いて接しています。理由は単純に「違うな」と思うからです。この「違うと思う」という考え方は、「エモい」という情緒の認識にすでに覆われた態度越しに見ると「自分の人生が一回性のかけがえのない、ほかの誰にでも再現不可能なものであって欲しいと願いながら、ほかの誰とも変わらない情緒を繰り返す人間の儚さ、エモさ」ということになる(希望を持つことと敗北、失望、喪失の感覚が分かち難くイコールの関係で結ばれている)のだと思いますが、この場合私は明確に根拠があって「違うな」と思っています。違うとは、極めてシンプルに申し上げるならば「自分の考えはもう既に世界中にネタバレしてしまっている」という考えは、謙虚なあきらめではなく受け身な鈍感さだと考えているという話になるでしょう。 そもそも「エモい」とは「それとわかってて、あえてベタな、新しさや

    シリーズ現代の困難 「エモさ」にまつわる困難|水野しず
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    kiku72 2023/02/26
  • 習慣を取り入れる際は、ジョブズより断然☆セルフ独房システム☆<理論編>☆|水野しず|note

    ・ジョブズ < 独房 一体この事実が世間一般にとってどの程度常識であるのか判然としませんが、私は20代の半ばごろにようやく 人間の一生というのは、習慣の積み重ね以外の何物でもあり得ないんだな という事実に気が付きました。遅すぎたのかもしれませんが、それでも気が付いただけ御の字といえます。 つまり、人間が生まれてから死ぬまでの一生を思い浮かべようとすると、つい映画『フォレスト・ガンプ』のようにドラマティックな出来事が次々と降りかかる様相をイメージをしてしまうのですが、全くそうでもないというか。人間の生活というのは恒常性の賜物であって、自分でそう選んでやると決めてリソースを注ぎ込んだ事だけが生活の中に現出し、日々の積み重ねの中で厚みや深みを増し、それらの総体が最終的に「人生」と言えるだけの一連のまとまりとして参照可能になるという、それだけの事だったのです。人生とは。当たり前の話ですね。自分でそ

    習慣を取り入れる際は、ジョブズより断然☆セルフ独房システム☆<理論編>☆|水野しず|note
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    kiku72 2023/01/22
  • 人間関係の基本=つかれさせない|水野しず|note

    大学生の時に山口百恵の『プレイバックPart2』という曲を聴いたら 「つかれるわ」 という歌詞が出てきてかなり共感した。曲中では思い上がりや見当違いが甚だしく、大いなる油断をしている人物に向けて放たれる実直な感想である。 わざわざ共感するようなフレーズではないのかもしれないけど、当時の私にとっては人間関係において最も致命的になるものが、実は「つかれ」であるという的確な事実を言い表しているように思えたのだった。バンドが解散する時に「音楽性の違い」って言うけど、現実問題として、音楽性が違うからってわざわざ解散に至るケースなんて滅多にない話で、そんなの「ファッション性の違いで友達を辞めました」と言ってるくらいのレアケースだと思う。 じゃあ実際になんでバンドは解散するのかといったら、それはほとんど「つかれ」が原因だと思う。というか、バンドに限らずこの世の「解散」の大半は「つかれ」にあると言っても過

    人間関係の基本=つかれさせない|水野しず|note
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    kiku72 2023/01/14
  • 水野いや伝 どこまでいっても、なんかやだ(1.5)|水野しず

    中学受験の話を聞いて唐突に、どうして自分が雷を怖いと感じなくなったのか思い出した。自分は雷を生まれつき怖がっていなかった気がしていたけど、小6までは怖いと感じていたのだった。忘れていた。どうして忘れていたのかというと、ある意味でそこで自分が一度死んでまた生まれ変わっているからだと思う。そういう取り返しがつかないほど決定的にのっぴきならないものを直視する瞬間って、人生においてしばしばある。 小6の時の私は学校へはほぼ行かずに中学受験の塾に通っていた。中学受験の緊張感って、大学受験の緊張感をある部分では超えている。それは、突出した能力の芽を丹念に潰して摘み取ろうとする日の小学校の義務教育への積した不満や忿怒をひとえに偏差値にぶつけているからに他ならない。受験戦争って言うけど、小学生の受験は政府の教育方針に対するレジスタンス行為という意味では実際に最小単位のパルチザン行為をやっているような向

    水野いや伝 どこまでいっても、なんかやだ(1.5)|水野しず
    kiku72
    kiku72 2022/12/24