1997年3月、神戸市須磨区の連続児童殺傷事件で襲われた山下彩花ちゃん=当時(10)=が亡くなってから、23日で丸25年となる。彩花ちゃんの父、賢治さん(73)が命日に合わせ、神戸新聞に手記を寄せた。2017年に世を去った妻の京子さんが残した言葉に自らの心情を重ね、謝罪の手紙が途絶えた加害男性に対しては、償いの姿勢を示すよう求めた。 事件は1997年2~5月、神戸市須磨区で発生。小学生5人が襲われ、小学4年の山下彩花ちゃんと小学6年の土師淳君=同(11)=が死亡した。殺人などの容疑で逮捕された中学3年の少年=同(14)=は、関東医療少年院に収容され、2005年に退院。15年には遺族に無断で手記を出版し、18年からは遺族に謝罪の手紙も届かなくなった。 動植物を慈しみ、履いていた靴にも感謝の気持ちを忘れなかったという彩花ちゃん。須磨区の自宅には今も「あるいたり、走ったりしておつかれ!!ガンバッ