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ブックマーク / note.com/cplyosuke (11)

  • ヒップホップにおけるオルター・エゴを使った多彩な表現|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    WebメディアのMikikiに、Eminemの最新シングル「Houdini」についてのコラムを寄稿しました。 Eminemの近年の動きを振り返り、そこから見えてきた回帰ムードを踏まえて最新シングルを紐解くような内容です。 Eminemは暴力的でコミカルなオルター・エゴのSlim Shadyとしてラップし、過激なリリックを聴かせてきたラッパーです。ヒップホップのリリックは自身の経験をベースにしたものが多いですが、このような「設定を作ってそれで行く」スタイルもEminem以前から定番のものとしてありました。 オルター・エゴによるラップの比較的古い例としては、ヒップホップグループのDigital Undergroundの中心人物として1980年代から活躍したShock Gが挙げられます。Shock Gは鼻眼鏡を着用したコミカルなキャラクターのHumpty Humpを筆頭に、MC Blowfish

    ヒップホップにおけるオルター・エゴを使った多彩な表現|アボかど(にんじゃりGang Bang)
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    kiku72 2024/06/19
    “「設定を作ってそれで行く」スタイルもEminem以前から定番のものとしてありました”
  • Juice WRLDの「WRLD」とセカイ系|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    昨年11月で閉鎖されたWebメディア「Soundmain Blog」に私が寄稿した記事のnote転載が終わりました。ほかの寄稿者の方々のnote転載分もあわせてマガジンにまとめているので、当時の記事を読みたい方は是非。 そんなSoundmain Blogの編集者だった方が、北出栞名義でライターとして著書「『世界の終わり』を紡ぐあなたへ」を先日発売しました。アニメや漫画のジャンルとして使われる「セカイ系」という言葉を再考し、編み直すような一冊です。高橋しん「最終兵器彼女」や新海誠「ほしのこえ」といった代表的な作品から、スマートフォン向けゲーム、ボーカロイド、天使界隈……などなど、様々な対象からセカイ系文脈を読み取っています。サンプリングにも言及しており、そこはSoundmain Blogでの私の記事とも少し重なる部分があります。 一見繋がらなさそうなものがセカイ系で繋がっていく様が刺激的で、

    Juice WRLDの「WRLD」とセカイ系|アボかど(にんじゃりGang Bang)
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    kiku72 2024/06/09
  • やけのはら インタビュー ヒップホップからアンビエントまで、ジャンルにとらわれず「遊ぶように作る」楽曲制作の極意|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    やけのはら インタビュー ヒップホップからアンビエントまで、ジャンルにとらわれず「遊ぶように作る」楽曲制作の極意 私が「サウンドパックとヒップホップ」と「極上ビートのレシピ」の連載を行っていたメディア「Soundmain Blog」のサービス終了に伴い、過去記事を転載します。こちらは2022年8月12日掲載の連載外の単発記事です。 大規模個展「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」も話題のBrian Enoが生み出したアンビエントという概念は、今ではヒップホップ/R&Bリスナーにとってもすっかり馴染み深いものになった。2010年にはベイエリアのラッパー、Lil Bがアンビエントアルバム『Rain in England』をリリース。そのほかにもDrakeやFrank Oceanなどが浮遊感のある音像を纏い、2010年代を通してアンビエントと紐付けてヒップホップ/R&Bの作品が語られ

    やけのはら インタビュー ヒップホップからアンビエントまで、ジャンルにとらわれず「遊ぶように作る」楽曲制作の極意|アボかど(にんじゃりGang Bang)
    kiku72
    kiku72 2024/02/22
    “こちらは2022年8月12日掲載の連載外の単発記事です。”
  • ビートメイカーによるコミュニティ運営の可能性:CRAMインタビュー【サウンドパックとヒップホップ 第8回】|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    私が「サウンドパックとヒップホップ」と「極上ビートのレシピ」の連載を行っていたメディア「Soundmain Blog」のサービス終了に伴い、過去記事を転載します。こちらは2022年5月10日掲載の「サウンドパックとヒップホップ」の第8回です。 Bandcampのサブスクライブ機能を活用してコミュニティを運営するCRAM前回はサウンドパックを使ったセッションについて紹介した。一人で行う孤独な作業としての側面が強いビートメイクだが、インターネットを上手く使えば世界中とつながることができる。The Kountなどの活動は、一人だけど一人じゃない、コミュニケーションを取りながら制作する新しいビートメイクのあり方を感じさせるものだった。 (ここに前回リンク) そして日でも、コミュニケーションを取りながらユニークな試みを行うビートメイカーがいた。今回はドラムキットの提供のほか、Bandcampのサブ

    ビートメイカーによるコミュニティ運営の可能性:CRAMインタビュー【サウンドパックとヒップホップ 第8回】|アボかど(にんじゃりGang Bang)
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    kiku72 2024/02/17
  • 2023年に紹介しきれなかった作品|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    音楽評論家の柳樂光隆さんによる徹底解説記事です。André 3000のアルバム「New Blue Sun」の話題もあるので、ヒップホップ好きの方も必読です。Web版でも読めます。 もう一つは、Mikikiの企画「マイベスト邦楽ソング2023」です。こちらは音楽ライター16人が2023年の邦楽の年間ベストソング10〜20曲のプレイリストを作るというもので、昨年に引き続き参加しました。 私のほかにはカルチャー誌「クイック・ジャパン」のBE:FIRST特集でも共に執筆した坂井彩花さんや、YouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」が話題の照沼健太さん、今年新著「ポップミュージックはリバイバルをくりかえす」を刊行した柴崎祐二さんなどが参加しています。

    2023年に紹介しきれなかった作品|アボかど(にんじゃりGang Bang)
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    kiku72 2023/12/30
  • Oneohtrix Point Neverとヒップホップ|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    Oneohtrix Point Neverとヒップホップの接点や影響について書きました。記事で触れた曲を中心に収録したプレイリストも制作したので、あわせて是非。 Oneohtrix Point Neverのループ感現行エレクトロニック・ミュージックシーン屈指の人気アーティスト、Oneohtrix Point Never(以下OPN)が新たなアルバム「Again」を先日リリースした。近年はThe WeekndやSoccer Mommyなど歌モノ作品のプロデュースでも活躍するOPNだが、今回のアルバムはインストの曲も多い。映画音楽を思わせるストリングスを用いたドラマティックなものやロック的なノリなど多彩な表現を導入した、どこか毒のあるユニークな作品に仕上がっていた。 と、軽く紹介してみたものの、どうもこの書き方はしっくりこない。それは今作に限った話ではない。私は前作「Magic Oneohtr

    Oneohtrix Point Neverとヒップホップ|アボかど(にんじゃりGang Bang)
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    kiku72 2023/10/10
    “Oneohtrix Point Neverとヒップホップの接点や影響について書きました。”
  • 2023年おすすめ新譜アルバムVol. 89: Kassa Overall「ANIMALS」|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    新譜アルバム紹介Vol. 89です。 今回紹介するのは、NYのプロデューサー兼ラッパー、ドラマーのKassa Overallがリリースした「ANIMALS」です。 Kassa OverallはNYを拠点に活動するプロデューサー兼ラッパー、ドラマーです。 これまでの活動や音楽性については以前書いたこちらを。この後は2020年の「SHADES OF FLU」、2021年の「SHADES OF FLU 2」、2023年の「SHADES 3」と3枚のミックステープを発表しています。 今作は一聴するとかなりヒップホップ寄りのようですが同時にしっかりとジャズで、聴いているうちにそのバランスが逆転し続けるようなユニークな作品です。妙にクラウドラップ周りの客演陣が多いので、その周辺が好きな方も是非。傑作。 2. Ready To Ball フックでは早回しされた声を使った曲。 跳ねるようなパターンのドラム

    2023年おすすめ新譜アルバムVol. 89: Kassa Overall「ANIMALS」|アボかど(にんじゃりGang Bang)
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    kiku72 2023/09/24
    “Kassa OverallはNYを拠点に活動するプロデューサー兼ラッパー、ドラマーです。”
  • マンブルラップとは何か|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    近年のヒップホップでよく使われる言葉「マンブルラップ」について書きました。記事で触れた曲を中心に収録したプレイリストも制作したので、あわせて是非。 マンブルラップへの悪感情今年のヒップホップにおける話題作の一つに、Lil Uzi Vertのアルバム「Pink Tape」が挙げられる。2010年代半ば頃にDJ Drama周辺から登場して頭角を現していったLil Uzi Vertは、フィリー出身ながらThe RootsやState Propertyといったブーンバップ寄りのスタイルではなく、トラップをベースとしたビートを好んで用いるラッパーだ。ラップスタイルもBlack ThoughtやFreewayが力強くアグレッシヴなフロウを聴かせるのに対し、Lil Uzi Vertはエモーショナルに歌い上げるようなフロウや高速で詰め込むフロウを多用する。「エイ」のようなフレーズを挟んでラップする、いわゆ

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    kiku72 2023/08/27
  • G好きのためのDe La Soulプレイリスト|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    3月7日(火)22:00から放送のJ-WAVEの番組「SONAR MUSIC」に出演します。 特集テーマは近年ヒップホップシーンを巻き込んで人気を拡大している、ハウスの派生ジャンル「ジャージークラブ」です。国内外で盛り上がるこの音楽について解説していきます。なお、ジャージークラブについては先日こちらの記事で書きました。あわせて是非。 ニュージャージーとNYのヒップホップは深い関係があります。この記事では、その例の一つとしてニュージャージーのQueen LatifahがNYのコレクティヴのNative Tonguesに所属していることに触れました。Native TonguesはQueen Latifah以外にはA Tribe Called QuestやJungle Brothers、Black Sheepなどが所属。そのマッチョではない姿勢やサンプリングセンスで後進に大きな影響を与えました。

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    kiku72 2023/03/05
  • 再び盛り上がりつつあるジャーキンとハイフィ|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    「ジャーキン」という西海岸発のヒップホップのサブジャンルがあります。これはベイ発のサブジャンル「ハイフィ」が南下したもので、どちらもミニマルなシンセ使いが特徴のパーティミュージックです。詳しくは以前こちらで書きました。 2000年代前半から2010年前後にかけて局地的に盛り上がったジャーキンやハイフィですが、近年リバイバルの波が来ているように思います。2016年にはMistah F.A.B.がMac Dreのハイフィ名曲「Feelin' Myself」の続編的なシングル「Still Feelin' It」をリリース。リミックスではSnoop DoggやKeak Da Sneakなどをフィーチャーし、Mims「This Is Why I'm Hot」のようにハイフィ名曲を随所でサンプリングしたお祭り仕様に仕上げています。Mistah F.A.B.はその後も2018年にアートワークからしてその

    再び盛り上がりつつあるジャーキンとハイフィ|アボかど(にんじゃりGang Bang)
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    kiku72 2022/12/23
  • ヒップホップ史を彩ったナードたち|アボかど(にんじゃりGang Bang)

    ナーディなセンスでヒップホップ史を彩ったアーティストについて書きました。記事に登場する曲を中心にしたプレイリストも制作したので、あわせて是非。 LL Cool Jが創設したライフスタイルブランドのRock The BellsとBETが提携し、新たなアワード「Rock The Bells Cultural Influence Award」をスタートした。BETによると、この賞は「ヒップホップの芸術性がポピュラーカルチャーに与えた影響の大きさを称え、ヒップホップを愛する全ての世代の間のギャップを埋めるもの」で、「カルチャーに大きな影響を与え、コミュニティを成長させた、若く、革新的で、別格のアーティストに贈る」ものだという。第一回の受賞者は、今年リリースしたアルバム「CALL ME IF YOU GET LOST」が大きな話題を呼んだTyler, The Creator。BETとRock The

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    kiku72 2021/10/11
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