アメリカのグランドキャニオンのように赤茶けた崖に、絵の具を混ぜたように真っ青な川。脇からはぐつぐつと音を立てて沸く温泉…。そんな「むき出しの自然」に浸れる場所が北アルプスにあります。 長野県大町市の湯俣温泉から、鷲羽岳(2924メートル)と三俣蓮華岳(2841メートル)の間にある富山県の三俣山荘までをつなぐ約10キロの「伊藤新道」。1983年ごろには廃道になりましたが、登山ファンの間では「伝説の登山道」として名が知られていました。 そんな新道が昨年夏、整備を終えて本格開通し、40年ぶりに復活したのです。 あらためまして、大阪社会部記者の長谷夏帆です。 山岳部での経験をいかし、長野支局で取材していた昨年秋、復活した伊藤新道を実際に歩き、その様子を「47リポーターズ」で取り上げました。記事はこちらです。 このnoteでは、新道の魅力をお伝えするとともに、新道を目指す方にも装備や道のりなど参考に