2024(令和6)年6月18日にこの記事を書いておりますが、既にさまざまな食料品などの7月引き上げが予定されているほか、クッキーやお菓子など、いろんなものが小さくなる「ステルス値上げ」にもさらされてきました。円安誘導を10年以上続けてきた平時の政策の影響だけでもこの有様ですから、戦時下にはもっとすごいことになったのではないかーということで、以前、たばこの値上げを取り上げました。今回は、日中戦争初頭の値上げ資料をご紹介します。 まず、1937(昭和12)年7月に日中戦争が本格化して、軍需物資の輸入や運搬のため民間の船舶使用量が少なくなる中、影響が大きかったものとしてパルプがあります。パルプは紙の生産に不可欠ですが、かさばることから輸入量が減少したのと、綿糸の代用品として化学繊維のステープルファイバー(スフ)の材料にもとられていったため、たちまち紙の値段に響いてきます。大阪名刺用紙協会は、19
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