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ブックマーク / note.com/sugersweet0416 (12)

  • 猿は猿を殺さない|大久保祐子

    ここ3週間のあいだずっと、コーネリアスのことを考えて続けている。今まで生きてきたなかで小山田圭吾、そしてコーネリアスについて思いを巡らせてきたことは何度かあった。ひとつはフリッパーズ・ギターが解散したとき、それから『Mellow Waves』が発売されたとき、そして2年前にコーネリアスにインタビューをしたとき。今回はなかなかヘヴィだ。ピエール瀧が逮捕されたときのことなんて、今となってはもう笑い話にできる。今回のことも時が経てばそうなるのだろうか。でもこの気持ちを書いておかなければならない気がする。何度も言うけれど、私がいまだにだらだらと文章を書き綴っている行為は、そもそも30年前のフリッパーズの解散からはじまったことだから。 先月発売された『FOREVER DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER』のコラムでも触れたとおり、フリッパーズ・ギターは90年代の同時期に活躍していたミュ

    猿は猿を殺さない|大久保祐子
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    kiku72 2021/08/11
  • [Lisztomania!] Case4: 内面を磨いてくれる音楽の話|大久保祐子

    各地に生息する音楽好きの方々にそれぞれの音楽遍歴や音楽にまつわるあれこれについて お話を伺う連載企画です。 Rodentia Collective(ロデンシア・コレクティヴ)は東京都北区・王子にある小さなレコードショップ。取り扱っている商品は新品のみ。2017年にオンラインショップをスタートさせ、2020年の10月から不定期で実店舗をオープンしていたが、2021年7月現在はオンラインのみで営業している。サイトを覗くたびに、美しく整列されたレコードのラインナップや、添えられた言葉の端々に、店主のマキノさんの音楽に対する深い愛を感じて、いつかお話をしてみたいと密かにずっと思っていた。 そんなマキノさんは私にZOOMでのインタビューを提案してくれた。"人に会いに行く"をコンセプトに企画を始めた私にはなかった発想で、おかげで新たなスキルを身につけたような気がする。初めて喋った気がしないくらい、テキ

    [Lisztomania!] Case4: 内面を磨いてくれる音楽の話|大久保祐子
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    kiku72 2021/07/24
  • 【Lisztomania!】Case1:ブート盤とTシャツマニアの話 前編|大久保祐子

    各地に生息する音楽好きの方々にそれぞれの音楽遍歴や音楽にまつわるあれこれについて お話を伺う連載企画です。 中央線に乗って立川方面に向かい、三鷹を通り過ぎてその次の武蔵境駅で降りる。改札を出て線路沿いを東小金井方面に向かってしばらく歩いていくと、高架下に鳥のマークの丸い看板が目印の「Ond(オンド)」がある。ドアを開けると目の前のショーケースには美味しそうなケーキ、その隣に彩とりどりのデリが並び、珈琲のいい香りがする左手のカウンターではこだわりのクラフトビールも飲むことができる。 Ondは3つのショップと2つのショップからなる複合カフェで、他にカレーやソフトクリーム、パフェなどもあり、イートインスペースでゆっくりべることができる魅力的なお店。もちろんテイクアウトも可能。BGMにはRhyeやThe SmithsやWhitenyが流れている。近所にあればいいのに。足を運ぶたびにいつもそう思う

    【Lisztomania!】Case1:ブート盤とTシャツマニアの話 前編|大久保祐子
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    kiku72 2021/02/01
  • 9/17 OGRE YOU ASSHOLE日比谷野外音楽堂|大久保祐子

    9月の半ばにしてはだいぶ蒸し暑い夕方だった。傘マークのついた天気予報とにらめっこの末、着るつもりじゃなかった夏服に着替えて出かける。日比谷公園の最寄りのセブンイレブンに立ち寄ったらビールは売り切れで発泡酒しか残っておらず、レジ待ちの長蛇の列に並びながら閑散とした棚の一角を眺めて、なんとなく近頃の日各地の辛い災害のことを思い浮かべてしまい、少し胸が痛んだ。会場時間よりもだいぶ遅れて到着して日比谷野外音楽堂の中に入り、一番後ろの空いた席に座って空を見上げると、いつ降り出してもおかしくないような暗い雲に覆われている。晴れない心は天気のせいだろうか。ぬるい気分で飲み干したのどごし生の缶はじんわりと汗をかいていた。 天候の不安やこちらの気分などはお構いなしにライブは始まるものだ。メンバーが現れていつもの持ち場につく前に何やらゴニョゴニョとシンセをいじり、1曲目の"ROPE"のmaditation 

    9/17 OGRE YOU ASSHOLE日比谷野外音楽堂|大久保祐子
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    kiku72 2018/09/19
    “ yuko okubo”
  • エレキング|大久保祐子

    今回18年ぶりに雑誌「ele-king 」のお手伝いをしました。 コーネリアスのアルバム『Mellow Waves』の発売時にタワレコで行われた野田努さんとばるぼらさんのトークイベントを見に行き、終了後に昔お世話になった野田さんに数十年ぶりに挨拶をしたことがきっかけで、話の流れで何故かwebでまた原稿を書くことになってしまったのが今年の7月のはじめ。レビューを書くにあたって最近の好きな音楽を幾つか挙げた中にDYGLの名前を出したのは私だけど、その延長で10月頃に「紙版ele-king年末号の表紙がDYGLに決まったのでインタビューをしてほしい」と突如連絡がきた時は嬉しい反面、さすがに少し慌てた。インタビューは98年に友人のDJにして以来だったし、大の苦手。それでも何よりまずDYGLが表紙だという事に「やるな、エレキング。偉い!」と喜んだのは、私がただのファンだからというのもあるけれど、最近

    エレキング|大久保祐子
    kiku72
    kiku72 2017/12/28
    ラジオにデイグローが出てた時はけっこう均等に話してたと思うけどインタビューはそーゆー感じなのか
  • コーネリアスについてのアンケート その1|大久保祐子

    別ページの「コーネリアスについて話す会」での質問を他のコーネリアスのファンの方達にも聞いてみたくなり、ツイッター上で回答を募集しました。 (関連記事はこちらから →コーネリアスについて話す会) 期間は2017年10月1日〜10月9日まで。 回答数は53人。 そこに先日の話す会のメンバー7人の回答を入れて集計しました。 コーネリアスの音楽を聴いているのはどんな人達なのか、実態調査の結果をご覧ください。 1 年齢と性別☆年齢 ・40代…52% ・30代…28% ・20代…10% ・50代&10代…各5% なんと半分以上が40代! 20代は10%のうちのほとんどが20代前半なので、話す会での「20代後半のリスナーが少ないかも」という発言は当たっている…? ☆性別 ・男性…55% ・女性…45% 若干、男性が多いようです。 2 コーネリアスとの出会い・フリッパーズの頃から…52% ファン歴の長い方

    コーネリアスについてのアンケート その1|大久保祐子
    kiku72
    kiku72 2017/10/11
    答えました 51名読み応えある
  • 『REZ』以降のテクノとクラブ 前編|大久保祐子

    〜94年3月 「REZ」「ACPERIENCE」「BARBARELLA」の衝撃から感じとれた《遠くの国で起こっているすごい何か》が日に上陸した最初の記憶は、間違いなくCLUB VENUSが招いたダレン・エマーソンの来日だったと思う。それはテクノもハウスも素人も玄人も関係なく、みんなが驚き興奮した瞬間であり、未来を期待したくなるような出来事だった。私達の世代の大半がここから始まったような気がする。石野卓球氏がうるさく唱え続けてきた新しい《テクノ》というものが凝縮された電気グルーヴの『VITAMIN』から流れてくると、もう誰も素直に反応せずにはいられなかった。とにかくすべてが知りたくて、レコードやCDに貪りつく日々……。 そのうち大阪発で当時まだ21歳の田中フミヤ氏の〈とれまレコード〉から、卓球MIX入りの限定500枚のレーベル1番目のレコードがリリースされ、瞬時にして完売。それを受けるよう

    『REZ』以降のテクノとクラブ 前編|大久保祐子
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    kiku72 2017/08/10
    “(SUGERSWEET第8号 1996年7月)”
  • Say Goodbye to Memory Den/DYGL|大久保祐子

    聴き終えた直後に、聴きすぎてしまったなと反省をした。 聴き終えたのはDYGLの1stAlbumの「Say Goodbye to Memory Den」で、聴きすぎていたのはそれではなく、既に発表されていたDYGLのいくつかの音源のこと。 いつだって聴きすぎてしまう。繰り返してしまう。何十回も、何百回も。曲の細部までひとつひとつ記憶してしまい、超イントロドンで出題されても即回答できる位に頭の中で正確に再生されていく。そしてしまいにはライブ会場などで歌詞やアレンジの違いにいちいち反応したり、面影を残しながらもちょっと雰囲気の変わったリミックス・ヴァージョンなんかを差し出されるとあー…と尻込み、思考は停止。正常な判断が出来なくなり、気付くと曲が終わっている。 仕方がない。やっとの思いでさりげなく、さりげなく購入し、タイミングを見計らってごく自然に、まるで昔からその場所にあったかのように部屋に紛れ

    Say Goodbye to Memory Den/DYGL|大久保祐子
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    kiku72 2017/05/11
    デイグローのレビュー
  • MIX UP|大久保祐子

    DJのMIX CDといえば、日の「X-MIX」的存在のMIX UPシリーズはもちろん外せません。石野卓球、ジェフ・ミルズ、田中フミヤ、デリック・メイときたもんなら夢のよう。この人気の偏りのない顔ぶれは確実に日人向けで、実際どれもよく売れたんじゃないでしょうか。まさにソニーに『踊らされてる』といったカンジ。 ★VOL.1 夢のDJ超特急 石野卓球 このシリーズの監修(ってなにをやったんだ?)を担当した石野卓球がトップバッター。制作当時人がハマっていたDUMDUM TVからスタートし、1曲1曲テンポ良く刻まれていくのが特徴。昔よく言った「たくさんの曲を使ってひとつの曲を作る感じ」そのもので、卓球氏のミュージシャン体質がよく表れたワビサビの効き方。シリーズの中では一番ポップでコミカルでお行儀が良いので女の子受けも良いと思うし、実際ラフォーレなんかの服屋のBGMでよく耳にした。ベーシック・チ

    MIX UP|大久保祐子
    kiku72
    kiku72 2016/09/10
    “MIX UPの七不思議”面白い。ジェフ・ミルズのやつはめちゃ聴いた。
  • DAVID HOLMES|大久保祐子

    何故今あなたが読んでいるミニコミがSUGERSWEETという名前なのか、その由来については誰かに聞かれたこともないし、また聞こうとも思っていないだろうけど、その誰も聞きたがらない真実を無理矢理教えてあげるとするなら今ここで言うのがベストだと思うので言わせてもらおう。SUGERSWEETとは私のフェイバリット、デヴィッド・ホームズがDJをしていた地元ベルファストにある彼のクラブ「SUGARSWEET」から取った名前である。なんで「SUGER」の「A」が「E」になっているのかは誌8号でヒントを載せた次第だが、まぁ今だから言えるけれどバカな私が「A」と「E」を間違っただけのことで、今更変えられないよぉ、という私の小さなプライドによってそのまま「E」で続いている。でもそろそろ変えてもいいと思うんだよね、ほらよく名前を変えると運勢が変わったりするとかいうし。 デヴィッド・ホームズというアーティスト

    DAVID HOLMES|大久保祐子
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    kiku72 2016/08/24
    “(SUGERSWET10号 1998年4月)”この記事に書いてる通り彼の1stは評価低くておれもバーゲン棚で買った
  • CLUB VENUS|大久保祐子

    イビザのレイヴの熱狂を日に伝えた人、またはロッキン・オン・のフォトグラファーとして知られていた久保憲司氏が、平田氏、紀平氏らの協力を得て始めたクラブ・パーティーが「クラブ・ヴィーナス」(当初のオーガナイズはマカロニ・ウエスタンと名乗っていた)。 クラブ・ヴィーナスにはほんとにびっくりさせられた。何度もしつこく書くが、あの「REZ」の年に「REZ」(アンダーワールド)のダレン・エマーソンを素早く呼んでいたのだから! リストを見てもらえばわかるように、当時特に印象深かったアーティストの来日の半分はクラブ・ヴィーナスがセッティングしていて、私はクラヴィーが大好きだった。私をこうしてずっとクラブに通わせた理由のひとつは、クラヴィーが毎月あったからだ。 久保さんは「僕はテクノはダメやけど、可能性はあると思う。」そう言いながらテクノのDJもテクノじゃないDJも構わず呼んでいた。ORBITALとSYS

    CLUB VENUS|大久保祐子
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    kiku72 2016/08/22
    “久保憲司氏が、平田氏、紀平氏らの協力を得て始めたクラブ・パーティーが「クラブ・ヴィーナス」(当初のオーガナイズはマカロニ・ウエスタンと名乗っていた)。”
  • 小沢健二 魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ|大久保祐子

    魔法的のはなしのまえに、はこちら。 https://note.mu/sugersweet0416/n/n02677f221f45 2016年6月12日 Zepp Diver City TOKYO ライブ当日。開場を待つ列。 62番という魔法的整理番号で中に入り、向かって右寄りの前から2列目を陣取る。こんなに早い番号で呼ばれることはまずないので、黙ってずっとステージの暗幕を見つめながらの1人の待ち時間がとても長く感じる。23年ぶり。ちょっと何かを思い出してぐっとこらえたりして、1時間を地蔵の体制でやり過ごす。 開演時間。カウントダウンが起こり、暗幕は上がらず、そのまま曲がはじまる。1stの1曲目「昨日と今日」。あー23年前。わっと一瞬、感涙スイッチが入りかけたけど、すぐにこの曲こんなにカッコよかったっけ?と切り替えて意外と冷静に聴けた。サビ(?)のところだけシルエットが浮かび上がる怪しい演出

    小沢健二 魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ|大久保祐子
    kiku72
    kiku72 2016/06/17
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