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ブックマーク / ohtabookstand.com (55)

  • 「ダメ、ゼッタイ」に代わる、有効な手立てはありうるのか? 依存症に関する人気連載が書籍化! 松本俊彦&横道誠トークイベントも続々決定

    精神科医・松俊彦と文学研究者・横道誠による『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が気で語り明かした依存症の話』が、9月13日(金)より刊行されます。 依存は回復の始まり。 やめればいいってものじゃない!? 書は、太田出版運営のウェブメディアOHTABOOKSTANDでの人気連載を書籍化するもの。アルコール依存症を治療中の傍ら、多数の自助グループを運営する文学研究者・横道誠と、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症で、依存症治療を専門とする松俊彦による往復書簡形式での連載。不良患者×不良医師による画期的な往復書簡は、依存症の当事者やその家族、支援者・専門家から大きな話題を呼びました。 書では連載記事を収録するほか、ゲストに田中紀子を迎えた特別鼎談で、ギャンブル依存症問題についても言及します。 現代人にとって最も身近な“病”である依存症。非合

    「ダメ、ゼッタイ」に代わる、有効な手立てはありうるのか? 依存症に関する人気連載が書籍化! 松本俊彦&横道誠トークイベントも続々決定
    kiku72
    kiku72 2024/09/05
  • 日本を直撃する台風が巨大化している理由

    グレタ・トゥーンベリさんが気候変動の対策を訴え、世界から注目を集めた2018年から6年が経ちました。気候変動への問題意識は年々高まりを見せています。 一方で、複雑な気候変動の問題について、いま何が起きていて、そもそもなぜ問題なのかが把握しきれずにいる人も少なくないはずです。 2020年7月22日に太田出版より刊行した『図解でわかる 14歳から知る気候変動』(インフォビジュアル研究所・著)では、地球の気候システムから、いま起きている大変動、さらに人類にできることまで、気候変動の問題を網羅的に、そして図を用いてわかりやすく解説しています。 刊行以来ご好評をいただいている中、この度4度目の増刷が決定いたしました。その記念として、一部をOHTABOOKSTANDで全6回にわたって公開します! 日を直撃する巨大台風 近年、日に上陸する台風が、大型化しています。特に 2019 年の台風 19 号(

    日本を直撃する台風が巨大化している理由
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    kiku72 2024/07/31
    “『図解でわかる 14歳から知る気候変動』(インフォビジュアル研究所・著)”
  • エッセイスト・こだまが参加した驚きの父の一周忌

    大自然に囲まれ、娯楽も何もない“おしまいの地”に生まれ育ったこだまさん。そんな”おしまいの地”から不定期に届くこだまさんから読者のみなさんへのお便りを掲載します。今回は、お父さんの一周忌での驚きの光景から。 北の果てに真夏日が続いた七月の初め、父の一周忌が執り行われた。 花屋に注文していた供花を受け取りに行くのが私の役目だった。実家は僻地で、配達してもらえない区域だという。軽自動車のトランクに置き花を二つ積み込んだ。想像よりも大きく、バランス良く活けてもらった百合のつぼみを傾けなければ車に入り切らなかった。「二機」と呼ぶほうが相応しい圧迫感だった。 ルームミラーに映る花を確認しながら慎重に運転する。一週間前に十八キロ超えのスピード違反で捕まったばかりの私は、もう車絡みで失敗したくなかった。急ブレーキを踏んで花を倒したくないし、花に気を取られて車もろとも転がりたくない。 初夏の湿度に百合の強

    エッセイスト・こだまが参加した驚きの父の一周忌
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    kiku72 2024/07/29
    “文・写真=こだま”
  • そりゃ2次会と言えば、チェーン居酒屋しかないでしょっ。

    1994年『漫画ゴラク』にて連載を開始し、現在単行55巻を数え、累計発行部数800万部を記録するラズウェル細木の長寿グルメマンガ『酒のほそ道』。主人公のとある企業の営業担当サラリーマン・岩間宗達が何よりも楽しみにしている仕事帰りのひとり酒や仕事仲間との一杯。連載30周年を記念し、『酒のほそ道』全巻から名言・名場面を、若手飲酒シーンのツートップ、パリッコとスズキナオが選んで解説する。一生この店に通いたいと心を撃ち抜かれる瞬間。そして、大人数での2次会のお店の最適解。 「おネギと割り下のおかわりお持ちしましょうか?」 『酒のほそ道』第8巻第14話「どじょう」©ラズウェル細木/日文芸社 舞台は老舗のどじょう屋。友人の斎藤や竹股がそれぞれ、「やっぱどじょうといえば柳川かな」「でも味噌仕立てのどじょう汁もいいよなァ」などと言っているところ、宗達は「ダメダメ。ここはやっぱ丸鍋だよ。どじょうは頭から

    そりゃ2次会と言えば、チェーン居酒屋しかないでしょっ。
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    kiku72 2024/07/29
  • 「普通に」生きている人[第2回] ゴーストタウン&スパイダーウェブ

    政府から見放され、警察が去り、無法地帯と化した東京・町田。そこで暗躍するのは、当事者たちの間に立って事件を仲裁する「探偵」だった。Webライターとして生計を立てる左岸(さがん)は、州法では認められていない「私立探偵」を名乗る検校芳一(けんぎょうほういち)と出会い、取材を申し込むが……。『布団の中から蜂起せよ』で注目を集めた気鋭のアナキスト/フェミニスト・高島鈴による新時代左翼小説。 4 「喫茶室 嵐山」。芳一の名刺を頼りにたどり着いた「事務所」は、かけられた看板からして明らかに喫茶店の居抜きだった。カウンター席にもテーブル席にも誰もおらず、ただ芳一ひとりがカウンターの中で楽しそうにコーヒーを淹れている。 「ここ、が、仕事場なんですか」 おっかなびっくり尋ねると、芳一は「そうだよ!」と朗らかに応じる。 「もともと友達が身内から相続した物件でね。たまに気でカフェだと思って入ってくる人もいるか

    「普通に」生きている人[第2回] ゴーストタウン&スパイダーウェブ
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    kiku72 2024/07/29
    “文=高島鈴”
  • ぼくは光合成[第1回] 芽々ちゃんはたぶんラメ入り

    恋をするって、人間だったら普通のこと? 静岡県の県立高校を舞台に、不器用で、情けなくて、かけがえのない恋が動き出す。注目の若手詩人・水沢なおが紡ぐ、高校生たちの青春群像劇。 1 あ、なんかまぶしいね。 カーテンの隙間から土のにおいの風が吹いて、葉と葉がこすれるように目を細める、笑っているみたい、シャツから伸びる腕は重なり合うたび透き通って、ぼくはきみと、光と水を湛えて揺れていた頃を思い出す。 「緑じゃん」 カーテンに隠れていたモクがぼくを見て言う。 「葉緑体。ここから光合成するんだ」 傘をひらくように耳の後ろの毛束をつかむと、緑色のインナーカラーがぴょんと飛び出る。 「刈り取られるんじゃない、次の頭髪検査で」 モクは、かにのように指ではさみをつくって、ぼくの頭皮に広がる草原を切り落とす仕草をした。 「そうしたら、ぼく元気なくなっちゃう。わかる? 髪の毛が緑色だと、なんとなく元気でいられるん

    ぼくは光合成[第1回] 芽々ちゃんはたぶんラメ入り
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    kiku72 2024/07/29
    “注目の若手詩人・水沢なおが紡ぐ、高校生たちの青春群像劇。”
  • 「多様性」のあるミュージアムとは何か? アートが共同する場をつくるマンチェスター・ミュージアム[第5回] ミュージアムで迷子になる

    ミュージアム研究者・小森真樹さんが2024年5月から11ヶ月かけて、ヨーロッパとアメリカなど世界各地のミュージアムを対象に行うフィールドワークをもとにした連載「ミュージアムで迷子になる」。 古代から現代までの美術品、考古標、動物や植物、はては人体など、さまざまなものが収集・展示されるミュージアムからは、思いがけない社会や歴史の姿が見えてくるかもしれません。マンチェスター最終日は、マンチェスターを代表するミュージアムがどのように「多様性」を取り入れていったのかを見ていきます。 マンチェスターを代表するミュージアムに、その名もズバリ「マンチェスター・ミュージアム(Manchester Museum)」がある。マンチェスター大学附属の自然科学・考古学・人類学の博物館で、19世紀初めから大学各部門が蒐集してきたコレクションを公開している[*1]。大学が保有のコレクションをミュージアムが管理する「

    「多様性」のあるミュージアムとは何か? アートが共同する場をつくるマンチェスター・ミュージアム[第5回] ミュージアムで迷子になる
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    kiku72 2024/07/29
  • 疲れているすべての人へ。スズキナオ初の旅エッセイ集 『家から5分の旅館に泊まる』刊行

    スズキナオによる初の旅エッセイ集『家から5分の旅館に泊まる』が、このたび7月25日(木)に発売。OHTABOOKSTANDでの人気連載『自分を捨てる旅』が待望の書籍化。写真家・植一子と、作家・坂口恭平が推薦し、書帯にコメントを寄せてくださいました。 前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。行き先は何も遠い地に限らない。 近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。 執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。 『家から5分の旅館に泊まる』太田出版ウェブサイト案内文より話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ向けた、おだやかな旅エッセ

    疲れているすべての人へ。スズキナオ初の旅エッセイ集 『家から5分の旅館に泊まる』刊行
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    kiku72 2024/07/16
  • いま進行する地球の気候変動は私たち人間の問題

    グレタ・トゥーンベリさんが気候変動の対策を訴え、世界から注目を集めた2018年から6年が経ちました。気候変動への問題意識は年々高まりを見せています。 一方で、複雑な気候変動の問題について、いま何が起きていて、そもそもなぜ問題なのかが把握しきれずにいる人も少なくないはずです。 2020年7月22日に太田出版より刊行した『図解でわかる 14歳から知る気候変動』(インフォビジュアル研究所・著)では、地球の気候システムから、いま起きている大変動、さらに人類にできることまで、気候変動の問題を網羅的に、そして図を用いてわかりやすく解説しています。 刊行以来ご好評をいただいている中、この度4度目の増刷が決定いたしました。その記念として、一部をOHTABOOKSTANDで全6回にわたって公開します! いま、地球の気候変動(きこうへんどう)が、大きな問題になっています。「気候」とは、長い期間で見た、ある地域

    いま進行する地球の気候変動は私たち人間の問題
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    kiku72 2024/07/10
    “2024年7月9日”
  • テンプルでフォーラムだ! マンチェスターのコンビニでミュージアムをひらく[第4回] ミュージアムで迷子になる

    ミュージアム研究者・小森真樹さんが2024年5月から11ヶ月かけて、ヨーロッパとアメリカなど世界各地のミュージアムを対象に行うフィールドワークをもとにした連載「ミュージアムで迷子になる」。 古代から現代までの美術品、考古標、動物や植物、はては人体など、さまざまなものが収集・展示されるミュージアムからは、思いがけない社会や歴史の姿が見えてくるかもしれません。マンチェスター二日目、思いもよらない出会いから地下のパブで飲みすぎた小森さんが出会ったミュージアムのお話。 マンチェスター二日目である。二日酔いである。薬草酒のショットを3発もキメたからだ。記憶はある。 昨日はライブラリとミュージアムで人々の労働運動のクールな歴史に触れてホットな気持ちになったあと、美味しいビールを飲もうと史跡のようなパブ「ペリルズ・オブ・ザ・ピーク」に繰り出した。いや、1900年改築後だから文字通り史跡だ。安い。ロンド

    テンプルでフォーラムだ! マンチェスターのコンビニでミュージアムをひらく[第4回] ミュージアムで迷子になる
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    kiku72 2024/07/05
  • 罰としてキミはそのサンマを提供しなさいっ。ボクは部下の監督不行き届きでビールを買ってくるから……。

    1994年『漫画ゴラク』にて連載を開始し、最新55巻が絶賛発売中! 累計発行部数600万部を記録するラズウェル細木の長寿グルメマンガ『酒のほそ道』。主人公のとある企業の営業担当サラリーマン・岩間宗達が何よりも楽しみにしている仕事帰りのひとり酒や仕事仲間との一杯。連載30周年を記念し、『酒のほそ道』全巻から名言・名場面を、若手飲酒シーンのツートップ、パリッコとスズキナオが選んで解説する。3865円でふたりでどうやって飲むか。そして、飲兵衛における理想の上司とは。 「2人合わせて3865円か…」「ま、飲めない金額じゃないよな」 『酒のほそ道』第4巻第10話「飲む工夫」(C)ラズウェル細木/日文芸社 夕方、友人の竹股と街へ飲みにくり出そうとする宗達。ところがお互いに懐具合が寂しいことが判明し、軍資金を計算してみると、ふたり合わせて3865円。じゃあまたこんどにするか、と判断すればいいのに、「ま

    罰としてキミはそのサンマを提供しなさいっ。ボクは部下の監督不行き届きでビールを買ってくるから……。
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    kiku72 2024/06/28
    “パリッコとスズキナオが選んで解説する。3865円でふたりでどうやって飲むか。そして、飲兵衛における理想の上司とは。”
  • 見捨てられた町[第1回] ゴーストタウン&スパイダーウェブ

    政府から見放され、警察が去り、無法地帯と化した東京・町田。そこで暗躍するのは、当事者たちの間に立って事件を仲裁する「探偵」だった──。『布団の中から蜂起せよ』で注目を集めた気鋭のアナキスト/フェミニスト・高島鈴による新時代左翼小説。 1 〈町田に来るならここは近寄るな!? 連邦化以後に治安が悪化したスポット5選〉 タイトルは流れるように決まった。 記事を書くなら見出しは命、一番扇情的なところを強調してPVを稼げ。ただし決定的なことは言うな。書いていないこと、言われていないことは書くな。ただ「そうかもしれない」を想像させるラインを狙って、読んだ人が記事をシェアしつつ何かひと言、言いたくなるように……。 一番最初に入ったWEBメディアの編集部ではそう叩き込まれた。別によくある会社だった。芸能人のSNSを巡回して、服のセンスが急に変わったのは恋人ができたせいじゃないかとか、所属事務所との間に実は

    見捨てられた町[第1回] ゴーストタウン&スパイダーウェブ
    kiku72
    kiku72 2024/06/27
    “高島 鈴”
  • そこに生きるということ[第2回] ゴーストタウン&スパイダーウェブ

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    kiku72 2024/06/26
    “文=高島 鈴”
  • マナーとルールの違いって何?

    マナーには絶対的な「正解」がありません。だからこそマナーの基である「思いやり」を形にするためにも、文化歴史的背景とともに、望ましいマナーのあり方を知る必要があります。 2024年6月5日に発売された『図解で学ぶ 14歳から身につける国際マナー』(岩下宣子・監修/インフォビジュアル研究所・著)は、国際マナーについて、図解とQ&Aを用いてわかりやすく解説した一冊。その一部をOHTABOOKSTANDで全5回にわたって公開します! マナーとルールは、人との付き合いや社会生活を円滑に送る上で欠かせないものです。どちらも社会や集団、公共の場所などで、周囲の人に不快な思いをさせたり迷惑をかけたりしないためのものですが、両者には大きな違いがあります。 マナーの基は「相手に対する思いやりの心」です。その場にいる誰もが気持ちよく過ごせるように、また、あとから来た人が不快な思いをすることのないように、私

    マナーとルールの違いって何?
    kiku72
    kiku72 2024/06/10
    “図解で学ぶ 14歳から身につける国際マナー』(岩下宣子・監修/インフォビジュアル研究所・著)”
  • マナーっていつ、誰が決めたの?

    マナーには絶対的な「正解」がありません。だからこそマナーの基である「思いやり」を形にするためにも、文化歴史的背景とともに、望ましいマナーのあり方を知る必要があります。 2024年6月5日に発売される『図解で学ぶ 14歳から身につける国際マナー』(岩下宣子・監修/インフォビジュアル研究所・著)は、国際マナーについて、図解とQ&Aを用いてわかりやすく解説した一冊。その一部をOHTABOOKSTANDで全6回にわたって先行公開します! 文献として残る最も古いマナーに関する記述は、事や行儀作法に関するもので、古代エジプト時代にさかのぼります。古代エジプト第5王朝(紀元前2498年頃~2345年頃)の宰相プタハヘテプによって書かれた教訓に、宮廷での行儀作法や事の際の注意事項についての項目があります。つまり、4000年以上も前に、人と上手に付き合っていくための気き遣づかいや道徳について書かれて

    マナーっていつ、誰が決めたの?
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    kiku72 2024/06/03
    “岩下宣子・監修、インフォビジュアル研究所・著”
  • アディクションと死を見つめて(松本俊彦)[第18回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡

    依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。 今回のトシのお返事で、いよいよ連載は最終回です。

    アディクションと死を見つめて(松本俊彦)[第18回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡
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    kiku72 2024/03/28
    “今回のトシのお返事で、いよいよ本連載は最終回です。”
  • <strong>冷たいからあげの福音</strong>[第7回] お口に合いませんでした

    ふやけて崩れたハンバーガー、やる気のない堂の冷たいからあげ、サービスエリアの伸びきったうどん……。おいしくなかった事ほど、強く記憶に残っていることはありませんか。外の「おいしい」が当たり前となった今、口に合わなかった事の記憶から都市生活のままならなさを描く短編小説連載。 「1年で絶対戻れるようにするから社に行ってくれないか」と人事部長から懇願された時は、正直やった、と思った。つまるところ単身赴任。既婚の女でしかも成人前の子どももいるのに、そんな役割を与えられるじぶんは会社に認められているんだと実感できたのだ。 社広報室の副室長が急病で長期入院ということで、突如わたしに降ってきたのはその代理というポストだった。期限付きだが、いちおう出世。今勤めている支社でも似たような役割に就いていて、日頃から社と連携する機会の多かったわたしが最も適任だということだ。家族で暮らす自宅から社まで

    <strong>冷たいからあげの福音</strong>[第7回] お口に合いませんでした
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    kiku72 2024/03/21
  • 第一章・合同企業説明会/『就活闘争20XX』刊行記念 冒頭無料公開②第2回

    こんな地獄を乗り越えないと就職できない世の中、間違ってないか――? 20XX年の近未来、「ウルトラベビーブーム世代」の大学生たちが、今とは比べ物にならないほど激化した就職活動に挑む――。 3月26日(火)に太田出版より刊行される佐川恭一『就活闘争20XX』。OHTABOOKSTANDでは書の発売を記念し、ひと足先にプロローグ〜第二章までを全三回にわたって無料公開。 第二回は、第一回から引き続き第一章「合同企業説明会」の試し読み。就職活動に熱が入っていない京都大学三回生の主人公・太田亮介。同志社大学の友人・小寺に背中を押され、京セラドームで行われる合同企業説明会に来た主人公・太田を待ち受けていた光景とは…!? 至高の“就活エンターテインメント”をお楽しみください。 第一章 合同企業説明会② 待ち合わせていた大阪環状線の大正駅で会った小寺は、四か月前に高校の同級生で集まって飲んだ時とは雰囲気

    第一章・合同企業説明会/『就活闘争20XX』刊行記念 冒頭無料公開②第2回
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    kiku72 2024/03/16
  • 依存症を引き起こすのは、トラウマ?ADHD?それとも?(横道誠)[第17回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡

    依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。 今回は、マコトのギャンブル狂騒曲と物語の力、希死念慮について。

    依存症を引き起こすのは、トラウマ?ADHD?それとも?(横道誠)[第17回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡
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    kiku72 2024/03/14
    “今回は、マコトのギャンブル狂騒曲と物語の力、希死念慮について。”
  • シティーガール/ボーイってなんですか問題[第10回] 人生最後の瞬間に何を着るか 断崖絶壁のファッション

    「あの服も、この服も納得がいかない……私がほんとうに着たい服ってなに?」 世間は色々な問題を投げかけてくるけど、どれもこれも肝心なこと、漠然とした問いかけの先にある根的な問題には触れていないような気もする。今のファッションが退屈でしっくりこない、悩めるすべてのみなさまへ。 こちらは、まだ誰も言葉にしていない違和感を親切に言語化する“ポップ思想家”の水野しずさんによる、トレンドを追うよりも、納得のいくスタイルを発見していくためのファッション論考の連載です。「着るという行為」について、一緒に考えていきましょう。 雑誌に書いてある絵空事をどうにかして信じたい高校生 平凡な高校生からすると、ファッション雑誌には、にわかには信じられないことがジャンジャン書いてある。そこら辺を歩いている若者はモデルか渋谷の奥まったところにある上級者向け古着屋の店員かラッパーか美容師。5万円くらいするニットを着ている

    シティーガール/ボーイってなんですか問題[第10回] 人生最後の瞬間に何を着るか 断崖絶壁のファッション
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    kiku72 2024/03/12
    “水野しず 2024年3月12日”