“ブリッジ22年ぶりに再結成”、このニュースに日本中のネオアコファンが狂喜乱舞した2017年2月25日は忘れられない一日となった。下北沢CLUB Queのステージにブリッジがサプライズで登場すると会場はざわめきファンは夢中になった。ただ、歓喜をあげてステージに詰めかけるというよりも、淡々と流れてくる懐かしい音楽を何事もなかったかのように楽しんでいたのが現場で感じた素直な感想である。 ふと周りを見渡してみよう。90年代から活動しているミュージシャンの話題が未だにあちこちでふりまかれている近年の音楽業界だが、誰かが意図的に何かを仕掛けたというわけではなく、人生というライフサイクルの中で当たり前のように巡ってきたものだと筆者は認識している。仕掛け人もいないし後押しするような強いメディアもないから大きなムーヴメントにはなっていないけれど、“サイレント・ムーヴメント”としてじわじわとファンの間では盛