【諸行無常(1)】 いろは歌はよく知られています。 ーーーーーーーーーー いろはにほへと ちるぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑいもせす ーーーーーーーーーー すべてのひらがなが重複することなく、 七五調の歌に収まっているところから、 日本では長らく文字の読みかけの手本として使われたので、 今でも初歩的なこと、基本的なことを表すのに 「そんなの経済学のいろはだぞ」などと使われますね。 いろは歌は有名ですから、その内容に関してはいくつもの解釈があり、 呪いの言葉だのユダヤ人先祖説だのいろいろありますが、 私は仏教の観点から今回お話しします。 いろは歌のその内容たるや、実に深遠な哲学です。 誰が作ったか読み人知らずの歌です。 空海でないかという説はありますが、 なんでも空海にするという空海伝説いろいろあって このいろは歌に関しても、 私は内容から